【不登校回顧録】不登校からの回復、カギは「休む罪悪感を手放すこと」。不登校経験者が語る、人生が好転した「朝マックの思い出」by伊藤真依
不登校の渦中では、先が見えず、立ち止まっている時間がもったいないように感じることがあります。
しかし、不登校の時間の中で得られる学びや気づきは多く、決して無駄な時間ではありません。
そうした不登校の時間の価値は、後から振り返ることで、はじめて気づくことも少なくないのです。
「不登校回顧録」は、不登校相談員として活動する伊藤真依が、自身の不登校経験をもとに綴るエッセイ連載です。
不登校のその後を生きる伊藤が、大人になって気づいた不登校からの学びや、未来につながった知見などを伝えます。
今まさに不登校の悩みの中にいる親子の皆さんが、その先の未来を想像する手がかりになれば幸いです。
不登校の朝がつらいのは、肩身の狭い思いをするから
多くの不登校の子どもたちにとって、「朝」はとてもつらい時間です。
これは、不登校相談員として活動する中でも、多くの方からご相談をいただくテーマです。
朝がつらい理由は、単に「起きられないから」というだけではありません。
「本当は学校に行って活動しているはずの時間なのに、それができない自分への罪悪感」
が大きく関係している場合が多いのです。
昼夜逆転しているお子さんも、「ゲームが楽しいから」「夜型だから」という単純な理由だけではないことがあります。
朝が来るのが怖い。
でもみんなが寝静まる時間なら罪悪感なく過ごすことができる。
眠っていれば、一番つらい時間をやり過ごせる…
それは、心を守るための自然な反応でもあるのです。
今は相談員として、こうしたご相談を受けている私も、10年前は不登校の当事者でした。
そして、私も朝がとてもつらいと感じていました。
「他の子は学校に行く時間なのに、あなたは何をしているの」
家族からそう言われるたびに、毎朝肩身の狭い思いをしていました。
当時の朝の緊張感は、今でもトラウマのように記憶に残っています。
自分でも、この状況が良いと思っていたわけではありません。
むしろ、自分が一番自分を責めていました。
それでも、学校のことを考えると、怖くて身体が動きませんでした。
「今は頑張れない」「少し休みたい」ということを分かってほしかったのです。
不登校の「混乱期」が「回復期」に変化した、ある朝の思い出
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