【不登校混乱期】志望校が決められない11月。「中3で動けないわが子」に親が”希望”を見出す3つの視点【不登校の知恵袋】
中学校3年生の11月。周囲が志望校を固め、受験に向けて動き出すなか、不登校混乱期にあるお子さんが「動けない」「決められない」状況にあると、保護者の方は深い焦燥感に包まれることと思います。
不登校混乱期は、今後の見通しが立たず、時間が止まってしまったように感じられる時期です。特に進路決定が迫る11月は、「間に合わないのでは」「選択肢がなくなるのでは」と焦りが強まりやすくなります。
まず、現代日本には、「公立の全日制高校」に限らず、私立、通信制高校、定時制高校、高等専修学校などの選択肢があります。また、中学卒業直後に高校に進学しなかったとしても、9月入学などの仕組みもあります。
つまり、少なくとも「進学できる学校が1つもない」ということはありません。
その上で、焦りから子どもを無理に動かそうとするのではなく、この現状のなかで「希望を見出す」ための視点を持つことが大切です。
この記事では、志望校が決められないこの時期に、親ができる3つの実践的なアプローチを紹介します。
【不登校混乱期とは】
不登校状態が定着し、今後の見通しがつかないまま時間が経過している時期です。この記事は、主にはこの時期のお子さんがいる保護者さんのための内容です。もちろん、それ以外の時期の方にもお役立ていただけます。不登校混乱期の記事一覧はこちら
【サポート団体を利用しましょう】
不登校のお子さんのことを、保護者だけで対応する必要はありません。不登校のサポート団体を適切に利用することで、お子さんも保護者さまも、「次の一歩」に進みやすくなります。サポート団体の探し方は、こちらの記事をご覧ください。
目次
「今は決められない」も成長の一過程と捉える
焦りの裏には、「このまま高校に行けないのでは」「期限に間に合わないのでは」という不安があります。
けれども、現時点で志望校を決められないこと自体は、必ずしも“遅れ”や“問題”ではありません。立ち止まることが、次の一歩の準備になる時期です。
「決められない」のは意欲がないからではない
お子さんが志望校を考えられないのは、「何も考えていない」からではなく、考えすぎて疲れていることが多いのです。
「どんな高校なら通えるのか」「またつらい思いをするのでは」といった不安が、思考を止めています。親ができるのは、その不安を「今は決めなくていい」と言葉でほぐし、安心感を与えることです。
ノウハウ:期限を整理して、安心の余白をつくる
進路決定には、見学・説明会、出願、受験などの、複数の期限があります。学校によって異なるものもあります。担任や進路指導の先生と連携し、最終提出期限を正確に確認しましょう。



