
【不登校前兆期】文化祭・体育祭のあと、「もう行きたくない」と言う子ども。秋のイベント後に出る“燃え尽きサイン”【不登校の知恵袋】
文化祭や体育祭といった大きな行事のあとに、子どもが「もう学校行きたくない」と口にすることがあります(そして、実際に休むこともあります)。
それは、単なる怠けでも、気まぐれでもありません。頑張り続けた心が、一時的に“燃え尽きている”状態かもしれません。
行事の成功・失敗に関わらず、学校行事のあとには、多くの子どもが心身に疲れを感じます。特に人間関係の緊張や、自分の立ち位置への不安を抱えやすい子どもにとって、秋の行事シーズンは見えないエネルギー消費が大きい時期です。
ここでは、そんな「イベント後の心の落ち込み」にどう向き合い、どう関わればよいかを考えます。
【不登校前兆期とは】
不登校は、前兆期→進行期→混乱期→回復期という経過を辿ることがよくあります。前兆期とは、「何らかの要因で、心理的な安定度が崩れていき、学校を本格的に休み始めるまでの期間」のことです。この記事は、主にこの時期のお子さんがいる保護者さんのための内容です。もちろん、それ以外の時期の方にもお役立ていただけます。不登校前兆期の記事一覧はこちら
【サポート団体を利用しましょう】
不登校のお子さんのことを、保護者だけで対応する必要はありません。不登校のサポート団体を適切に利用することで、お子さんも保護者さまも、「次の一歩」に進みやすくなります。サポート団体の探し方は、こちらの記事をご覧ください。
目次
行事後の「燃え尽きサイン」とは
一見、普通に過ごしているようでも、文化祭・体育祭が終わったあと、次のような様子が見られることがあります。
- 朝、起きるのがつらそうになった
- 「学校の話をしたくない」と言う
- 友達とのやりとり(LINEなど)が減った
- 好きだったことに手を伸ばさない
- 「なんか疲れた」とぼんやり話す
こうした変化は、「イベントをやり切った達成感」の裏にある“心の消耗”の表れです。特に、人間関係や集団行動にエネルギーを使うタイプの子どもほど、疲労しています。「普段からそれらが苦手な様子がある子ども」だけではなく、「それらが得意そうに見える子ども」でもあり得ます。
「行事後の反動」は自然なプロセス〜緊張が解けると、感情が一気に出てくる〜
文化祭や体育祭の期間中、子どもは「頑張らなきゃ」と自分を奮い立たせて過ごしています。