見えない悩みを見てみた(宮川講師)
悩みには2種類ある!
悩みというのはいつになっても尽きないもので、一つ解消されてはまた一つ、新しい悩みがでてきて私たちを困らせます。
私は、悩みの種類には2種類あると思っていて、それを根源的な悩みと創造的な悩みに分類しています。(もちろん勝手に。笑)これはマズローの欲求段階を元にしています。というのも、悩みを解消したいと思う要因は欲求を満たせるかという精神状態と近似していると思うからです。
では、そもそもマズローの欲求段階とはなにか?——— マズローは、人間の欲求の段階は5つに分けられるとしています。下から数える3つの欲求は人間が生きる上で必要となる基礎的な欲求、上位に位置する欲求はよりよいものを追求していく欲求、自己の尊厳を保とう、高めようとする欲求です。例えば、他者に受け入れられたい、尊敬されたい、認められたいという欲求です。
どちらがよく悩む?
このように基礎的な欲求に照らし合わせた悩みを根源的な悩み、よりよいものを追求する欲求に対応する悩みを創造的な悩みと考えたわけです。
では私たちが抱える悩みはどちらが多いでしょうか。
おそらくほとんどの人は創造的な悩みと答えることと思います。豊かな社会では衣食住を満たすことは難しくなく、困ったときに支えてくれる制度も整っていて、根源的な悩み自体が有限に思えるからです。
そのため、人々は次第に高次の悩みへシフトしていきます。創造的な悩みは、実現の形態が無限で揺らぎやすく、資源があっても解消されないかもしれない不安定さを持ち合わせていることになります。
「じゃあ、結局悩みなんて一生解消されないじゃん」
確かに前述したように、多くの人が直面する創造的な悩みは解消するのが難しい。でも1つだけ、根源的な悩みよりもよい点があると思うんです!(ビックリ!)
それは悩みをコントロールできる、という点です。仕事にしても生活にしても勉強にしても、よりよい方向にシフトしようという主体性と権限(ownership)を持っているのは他でもない自分です。
根源的な悩みは資源がないと実現することはほぼ不可能だし、基礎となる物質的なものを獲得することが目的なので、コントロールも効きにくい。でも「隣の芝は青く見える」ような悩みはどうしようもないようにみえて、自分のコントロール下で修復が効く。資源は足りなかったら誰かからもらえばいいし、借りれば事足りる。
だから悩みに悩んだりなんかしないで、コントロール下でできることはなにか?できていないこと気持ちの持ちようで修復できるのではないか?という指標を持って、取り組んでみるのがいいのではないかとぼんやりと思っていたり。
…ずいぶん偉そうなことを書いたけど、大した解決案でもないような…
とまた悩んだり。笑
Happyって難しい。
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