さなぎの季節(千葉講師)
キズキ共育塾・講師の千葉です。朝晩の冷え込みも目立ってきました。模試も本格化してきて、結果によっては気持ちの面でも落ち込むことが多いかもしれません。身も心も温かくありたいものです。
行動の「意味」について
秋の夜長は物思いにふけることが多いです。
最近は中学高校時代の自分をよく思い出します。
部屋の壁を殴りつけて穴だらけにしていたり、カッターで体を切りつけていたり。
その他にも、結構いろいろあった気がします。
勉強自体は好きな方だったので、成績は上の方だったのですが、
あのころの精神状態は笑っちゃうくらい荒れていたものです。
そんなとがった時代も10年以上前の昔話となってしまいましたので、あのころの自分の感情や、自分がとっていた行動の「意味」を、最近はよく考えます。
さなぎの季節
思い返してみると、中学時代・高校時代・大学時代の自分の心の荒んだ時期は、
自分が社会に出ていくために必要な時間だったのかと思います。
自分が最近読んだ本の言葉でいうなれば、
「さなぎの季節」とでも言うべきでしょうか。
これから広い世の中に出ていくために、
心の暗い部分に引きこもって、より大きな自分になるためのエネルギーを得ていく休息の時間。
人間にはそんな時間が必要なのではないかと、自分の体験を通して常々思わされます。
僕たちは強くはないので、一足飛びには世の中に羽ばたいていけない。
羽ばたくための力をじっくりとたくわえていく、「さなぎの季節」が必要なのでしょう。
この記事を読んでくださるあなたもまた、「さなぎの季節」を過ごしているのではないでしょうか。
行動の「意味」について
「さなぎの季節」を過ごしているときは、
周囲の人がうらやましく思えたり、自分自身に罪悪感を感じたり、早く世の中に出たくて仕方がなかったり、色々なもやもやが胸の内でうごめきます。
うずうずしたり、情けなくなったり、絶望感に打ちひしがれたり、
あなたにもそんな体験があるのではないでしょうか。
僕がアドバイスらしいアドバイスを言えるとしたら、「あせるな」という一言でしょうか。
どんなにあせっても、悩みごとは尽きないのですから。
受験という乗り越えなければならない課題もあります。
「人付き合い」というもう一段解難しい課題も残っています。
脅かすようで申し訳ないですが、社会に出てからも大変なことはまだまだたくさんあるのでしょう。
あせっても答えは出ないし、人より早くさなぎから出ても上手に空を飛べるとは限りません。
さなぎから抜け出し、上手に世を渡っていくタイミングは人それぞれです。
すぐに抜け出す子もいるし、時間がかかる子もいる。
あせらず、怠けず、自分らしく、ゆっくりさなぎから抜け出すタイミングを探していきましょう。
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