【不登校ニュース】不登校の娘を守った母の決断 母娘の挑戦が「シチズン賞」受賞

#不登校#行き渋り#じぶんらしさ商店#カウンセリング#シチズン・オブ・ザ・イヤー#シングルマザー#ニュース

2025年1月30日、「2024年シチズン・オブ・ザ・イヤー」が発表され、都内のホテルで表彰式が行われました。

この賞は、「広い視野から市民を顕彰する賞」として1990年にシチズン時計が創設したものです。毎年、1年間の新聞記事の中から、市民社会に貢献した個人や団体が選ばれています。

35回目を迎えた今回は、3組が受賞。うち1組は、愛知県名古屋市在住の親子・小沢ちえさん(母)、小沢ほのさん(娘)です。

(写真:左=選考委員長・武内陶子さん/中央=小沢ほのさん/右=小沢ちえさん)

編集

不登校オンライン編集部


娘のほのさんは不登校経験者。母親のちえさんと共に、2022年、公式LINE「じぶんらしさ商店」を開設し、不登校の親子のカウンセリングを行っています。
カウンセリングは相談者の自宅を訪問して行っているため、活動地域は愛知県を中心とした東海エリア。これまでに80組以上の不登校親子の相談に乗ってきました。

ほのさんは、中学時代、教師による配慮に欠ける発言をきっかけに不登校になりました。絵を描くことが好きだったほのさんは、イラストを学べる専門学校を自分で探し出し、体験学習を経て、中学卒業後はその専門学校へ進学します。

一方で、シングルマザーとしてほのさんを育てていたちえさんは、当初は娘の不登校を受け入れられなかったと言います。ちえさんは会社を休職して娘と向き合い、さらにカウンセリングを学ぶなかで、「子どもにしてはいけないことを全部していた」と気づきます。

カウンセラー資格を取得したちえさんと、21歳となりイラストレーターとして活躍するほのさんは、母娘二人三脚で、不登校に悩む子どもと親がそれぞれに「自分らしく生きる」ことの大切さを伝える活動を続けています。

「2024年シチズン・オブ・ザ・イヤー」選考委員長を務めた武内陶子さん(フリーアナウンサー)は、表彰式の中で、「小さな新聞記事から滲み出てくるような活動」と、それぞれの活動の社会的意義を評しました

また、小沢ちえさん・ほのさんの活動に関連し、自身の子どもが学校へ行けなくなった経験に触れ、「ほかの人には何でもない一言が、“まさに今の私のための言葉”に感じられる」感動を語り、こうした活動が広がっていくことへの期待を寄せました。

■「2024年シチズン・オブ・ザ・イヤー」受賞者(公式発表順)
一般社団法人 日本認知症本人ワーキンググループ(JDWG)
小沢ちえさん、小沢ほのさん(不登校経験者とその母による不登校親子カウンセリング)
渡辺和代さん(ベトナムにおける小児がんの子どもたちの医療支援活動)

■選考方法
2024年1月から12月までに発行された日刊紙(朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、日本経済新聞、産経新聞の東京および大阪本社版、北海道新聞、河北新報、東京新聞、中日新聞、西日本新聞)の記事の中から、シチズン・オブ・ザ・イヤー事務局が候補として18人(グループ)をノミネート。2025年1月6日に開かれた選考委員会で候補者を対象に審議し、決定。

■選考委員会
委員長:武内陶子 (フリーアナウンサー、元NHKアナウンサー)
委 員:延与光貞 (朝日新聞社 社会部長)
    尾崎 実 (日本経済新聞社 社会部長)
    酒井 潤 (産経新聞社 社会部長)
    佐藤敬一 (毎日新聞社 社会部長)
    サヘル・ローズ (俳優、人権活動家)
    竹原 興 (読売新聞社 社会部長)
    益子直美 (スポーツコメンテーター)
    ※敬称略・五十音順

■「シチズン・オブ・ザ・イヤー®」ウェブサイト https://www.citizen.co.jp/coy/index.html

 

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