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悩む女子学生

【調査報道】子どもの「学校行きたくない」発言アンケート結果(2):学校に行きたくない理由の詳細を教えてください

#不登校#行き渋り#学校行きたくない#調査報道

ウェブメディア不登校オンラインでは、「子どもの『学校に行きたくない』という声」と「その後の状況」「親の対応」について、リアルなお声をお聞きするアンケートを実施し、102名から回答をいただきました(アンケート結果の総合的な紹介・分析記事はこちら)。

本記事では、その中でも特に「学校に行きたくない理由の詳細を教えてください」という設問に寄せられた声の一部を紹介します(一つの回答を複数に分割しているものもあります。また、漢字かなづかいや句読点などは、不登校オンライン編集部が編集した部分があります)。

正解のない子育ての中で、今できる最善を探し、親子で希望の光を見つけるための参考にしてください。

編集

不登校オンライン編集部

1.学校に行きたくない理由の詳細を教えてください【自由記述】

体調不良。

先生が嫌だ。

先生の言葉。

みんな幼稚。

運動会の練習。

人の目が怖い。

嫌な授業がある。

校風と合わない。

友達からの言葉。

起立性調節障害。

先生からの威圧感。

学校のルールなど。

授業がつまらない。

苦手な教科があること。

学校の勉強する雰囲気。

陽キャの集団がうるさい。

苦手な教科の教員の圧力。

友達から嫌なことをされた。

人に気を使いすぎて疲れる。

他の人を怒る先生の声が嫌だ。

部活を辞めたかったのに顧問が拒否した。

一律にいろいろなことを強いられる感じ。

ちゃんとやらなきゃって追い込まれてきた?

学童保育が嫌だ(先生がこわい、自由がない)。

行きたくない理由=摂食障害による体調不良です。

はじめに言ったのは、「楽しくない」という言葉でした。

グループワークで必ず発言することを求められることが苦痛。

1人で過ごしているときに、複数の人からいじめられていた。

授業中に長時間立っていると気持ちが悪くなる(体育と音楽)。

下校時に友達からいじわるをされ、それが理由で行けなくなった。

起立性調節障害のため朝が起きられない。勉強についていけない。

ルールの多さ。簡単すぎる授業。待つ時間の長さ。ざわざわした集団。

板書しても、文字を書くのが苦手だからあっという間に消されてしまう。

クラスメイトからのいじわる。本人の中で不安なことが同時に3つ程度重なった。

苦手な授業を受けることが苦痛になっていったようです。発表やグループ活動など。

ドッヂボールでクラスメイトと揉めた結果、クラスメイト複数人から暴力を受けた。

災害や事件事故、不審者などに学校に行っている間や登下校中に遭遇することへの恐怖。

給食で苦手なメニューがある(無理して食べさせられてはいないが、牛乳を飲みたくない)。

人間関係がうまく行かず、心許せる友人ができなかった。勉強をやっても成績が落ちて行ったこと。

美術の課題提出を忘れ、それをクラスメイトの前で名指しされて以来、美術の授業を受けたくないと言い始めた。

最初は女性教諭の体罰、暴言、いじめ。その後はクラスのイジメに発展して収拾が付かなくなった。担任は異動。

暴力を振るわれていたのに、先生が見ていたのに、何もしてくれなかった。先生は、忘れ物をした子の頭を叩いていた。

「人が多くて嫌だ」「○○になったらどうしたらいいの」と言い、本人にコントロールできない心配や不安感が強くなったため。

進学して「雰囲気が嫌だ」と言っていた。振り返ると、中1、高1ともに言っていたので、本人が新しい環境に慣れにくい性格なのだと思う。

規則や禁止が多く、自由な行動や発言ができない。先生が怒鳴るので怖い。また、学習ペースも全体に合わせなければならず、授業がつまらない。

詳しくはわからなかったのですが、何か同級生に「嫌なことを言われた」と言い、その後もよく「嫌なことを言われた」のフレーズがよく出てきました。

発達障害児ならではの、学校での疲労が積もり積もって。常日頃、問題を起こさないように頑張って適応しようとしているが、その分、知らずと疲れてしまうようです。

1年生の頃の担任教師が非常に厳しい男性でした。例えば授業中よそ見をしたりすると大声で怒鳴り、机をバンッ!と叩きクラスメイトの前で見せしめに説教するなど、恐怖と羞恥心で支配していたようです。

「デブなどと言ってくる子がいる」と言われ、一度は担任に相談しました。しかし、その後も状況は変わらずでした。いじめだけでなく、感覚過敏などもあった娘には、公立校は馴染めなかったこともあります。

最近わかったことですが、ウィスクでのワーキングメモリと処理速度の数値が低い境界知能、LDのために学校生活で周りについていくことがとても大変で、1日学校にいると、頭も精神的にも疲れるからでした。

テストで100点を取れないからテストを受けたくないから始まり、徐々にお休みが増えてはいましたが1学期は何とか行け、2学期はテスト範囲がで始めた頃からまたお休みがちになり、テスト前から完全不登校になりました。

クラス替えで一緒になった子どもにいじめられ、怖くて行かれない気持ちになっているが、先生に話しても何も動いてくれなかった。何かあって助けを求めても誰も助けてくれないのだと絶望した。不安と恐怖で行かれないとのことだった。

特性があり、結果が出ないので勉強が面白くなくなり、やらなくなっていましたが、アクティブラーニングでの話し合いや発表など、自分がわかっていないことが人前でハッキリしてしまうような授業がどうしても耐えられなかったようです。

時間割を先生が勝手に決める。困ったら大人、先生に相談してというのに、相談しに行ったら「気にしない」と流された、友達一人一人はいい子なのにグループになるとグループ間で対立したり、わざと男子を馬鹿にしたりするのが嫌、授業に集中したいのに周りがうるさい など。

元々繊細である。コロナ禍を経験したことも大きい。 給食中嘔吐する子を見て、自分も吐いてしまったらどうしよう、という気持ちから、給食が怖い→病気が怖い→学校が怖い 先生にもつらさをわかってもらうのが難しく五月雨登校から不登校に至る。 後に強迫症と診断される。

家庭環境の悪化があり進学を機に引っ越し、直後登校時に事故(自責)を起こしたことや、校則について教師から大声での叱責を受けるなど、自己評価を大きく下げる出来事が立て続けに起こる。また、知らない同級生に囲まれ温度差、やりづらさも感じたようで友達ができず常に一人でいたようです。

ASD・ADHDの現在中2男子(支援級)。小4(普通級)くらいから同級生から授業中うるさいと言われたり、掃除をちゃんとやってない、とか責められることが増えた。先生からもいろんなことに関して、もうちょっと頑張って、と言われることが増えた。そのあたりから学校がしんどくなってきたんだと思う。

夜寝る前に学校に行こうとすると痛くなること、クラスの人数が多すぎること、ざわざわがいやなこと、女子が自分の悪口を言ってるように感じること、話に入っていけないこと、人とコミュニケーションをとるのが大変に感じていることを話してくれました。ASDもあるので人間関係が難しくなったんだなと思いました。

きっかけは仲のいい友達グループから無視されたり、冷たい態度を取られたりしたことです。小学生のうちはそれが原因となっていましたが、現在中1ですが、中学校に上がるタイミングでその件はどうでもよくなったようなのですが、行ってみたらやっぱり疲れてしまったのか行けなくなりました。なぜ行けないのか本人もよくわからないようです。

中学に入学してから、生活がガラリと変わり一生懸命に頑張り過ぎて過剰適応していたことから、少しずつ行きたくないと言い始めた最中、いじめの加害者になってしまいそれがきっかけで完全不登校になりました。その事件の前から人間関係に悩んでいたとのことで、発達障害もあることから空気が読めず周りとの関係を築くのが難しくなってきていました。

2年生2学期から毎週執拗にクラスの同級生にぶつかってこられた。やめてと伝えてもやめてくれず、毎週、休憩時間になるとされ続けた。また、別の同級生には友達とたたかいごっこをし終えたあとに追いかけられ、転んだところ馬乗りで鼻と口を塞がれ怖い思いをした(1度)。別の同級生には友達と話しているところをあいだに割って入られ嫌な気分になった。

遊ぶ時間が少な少なすぎる、理不尽なことで先生に怒られる、人が多すぎる、苦手な子がいる、競争が多すぎる、理由を聞かずに怒られる、嫌味を言われる、頑張ってやってることを否定される、他の子への叱責がいや、急かされる、なにをしててもいつも注意される、給食の時間が短すぎる、行事は怖い、他にもたくさんありますけど全部がきらいだったみたいです。

初めての小2のときは、友達から突然無視されたらと言っていた記憶があります。その後はだいたい、進級などでクラスや環境が変わった時に「もうみんなグループができているのに自分だけ入れていない、◯◯ちゃんは△△ちゃんと、⚫︎⚫︎ちゃんは▲▲ちゃんと話してて一緒にいるから入れない、1人になったらどうしよう」といった話があり、学校に行きたくない感じになることがあります。

別居のため小学校入学時期に合わせて母兄妹の3人で転居しました。別居後、父親がオンラインゲーム内で兄を誘導するようになり、最終的に兄妹は離れて生活することになりました。面会調停が平行線に終わりしばらく会える見込みがないことを知り、子どもながらに元気で頑張らなくちゃと張り詰めていた糸が切れたようでした。朝の支度が徐々にできなくなり、週末に充分休んでも気持ちの切り替えができなくなりました。本人の言葉では「ろうそくを立てても立てても消えてしまう」と表現していました。

直接のトリガーは、生徒指導の先生(担任ではない)に、髪のゴムの色をかなり厳しい口調で注意されたことのようでした(校則では黒か紺と決まっているが、間違えてグレーのゴムを使ってしまった)。しかし、それ以前にも、中学校の細かい校則が本人には理解不能で、先生に説明を求めても納得のいく回答を得られず、不満だったようです。ASD・ADHDもあり、小学校の頃から授業に集中できない、板書を写すのが苦痛、提出物の期限が守れない、、等々あったので、中学に入ってからは、授業面での負担も重く感じているようでした。

受験少数派のエリアで同級生女子数名に、ブスバカ死ね、受験落ちろ、お前がくると迷惑、と言われたり物を隠されたりしました。受験の佳境に入りそのプレッシャーも相まって行きたくないというので、毒素の強い環境に行かなくていいと伝えました。塾にも行けなくなりました。外出も困難になったので受験勉強は自宅で私が教えました。受験した学校は全て合格し第一志望に受かりました。学校に状況を伝え該当生徒たちから謝罪を受けました。表面上は遊んだりできています。卒業式だけは出席しました。中学生になり心機一転頑張ろうと思ったものの、4日登校して行けなくなりました。友達もできていい子たちばかりですがトラウマが発症して夜中に怖いと泣って泣きました。過去に言われた言葉を思い出して言い苦しみました。カウンセリングを親子で受けて最近は精神が安定してきましたがまだ行くことができません。

ご回答者:banboo、Cardamon、H.H、HH、JJ、JKの母、kana、miku、mimi、mog、obaco、ri_co_pe、snow、TM、あけりょ、いっとかな、うつぼ、おはぎ、かぼちゃ、ごくらく、ことり、こむぎ、さくら、さこちん、ささ、ジョン、なな、にんにん、のり、ばけりん、ぷぅ太郎、まぁ、マツア、まる、ミ。、みかん、ムギ、もも、やまた、りくちゃん、りと、りょうこ、レモン、レモン、ロータス、華、銀の翼、初めての経験で親も戸惑っています、迷える母さん、踊るママ(敬称略、順不同。ご本名かもしれないペンネームは編集部で変更済み)

2.キズキ共育塾不登校相談員・伊藤真依のコメント

不登校の時間が長くなると、学校に行きたくない理由は複雑になっていきます。

例えば、最初の理由は体調不良だったとしても、学習の遅れや人間関係の不安が新たに重なることもあるのです。

また、昨日は気にならなかったことが、今日は耐えられなくなることもあります。

「嫌がることを避けてばかりで大丈夫か」という保護者の声も多くいただきますが、無理をさせれば成長するわけではありません。
安心できない場所では、成長も回復も難しいのです。

まずは安心して過ごせる環境や方法を見つけて、自分を少しずつ取り戻していくこと。
そのために、学校だけにこだわらず、塾やフリースクールなど、外部の選択肢を活用することも大切です。

3.関連記事のご紹介

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