小遣いは月2000円。不登校でスマホは即没収。 お金とスマホと俺①

#不登校#行き渋り#スマホ#小遣い#高校生

古川寛太さんの不登校時代が赤裸々に語られる本連載、新章は、お金とスマホにまつわるエピソードです。

厳格な父親の教育方針のもと、高校1年生でスマホデビューした古川さん。
ところが、古川さんが学校へ行けなくなった途端に、そのスマホはその手からもぎ取られ……

連載「前略、トンネルの底から」第26回・写真は古川寛太さん)

著者

古川寛太

電子機器との邂逅(かいこう)

俺は高校生になって初めてスマートフォンを持つことが許された。

2016年。
この年発売のAppleの新機種は、すでにiPhone7。それくらい、スマホは当たり前に世の中に浸透しているころだった。

うちはいつも電子機器を持たせてもらえるのが遅い。

携帯ゲーム機も含めた電子機器全盛のなか、自分はひとり買ってもらえず、お年玉を使ってなしくずし的に『NintendoDS』購入の認可を得たのが中学3年生のころ。

周りの友だちはもう誰もやっておらず、俺の知らないSNSで仲良くなったり、喧嘩したりしていた。

立ちふさがる、わが家の「教育方針」

小遣いをもらえるようになったのは中学入学から。金額は月に1000円だった。
高校に上がり、足りないと言うと金額は2000円になった。

家の雰囲気や両親の職業を見るに、

【連載】前略、トンネルの底から
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