中学に上がると不登校は倍増、経験者がつづる「中学校の壁」
今号より不登校経験者によるリレー連載「私がぶつかった中学校の壁」を掲載いたします。2019年度の調査では、小中学校の不登校約18万人のうち、小学生は約5万人、中学生は約13万人でした。中学校に上がると、勉強がむずかしくなったり、部活で上下関係ができたりと、小学校に比べさまざまな変化があります。不登校経験者たちはどんな壁にぶつかり、どのように感じたのでしょうか。
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私の「中学の壁」は「制服のスカート」です。
私の通った地元の公立中学校には、ご多分に漏れず、制服がありました。硬くて、ひざ下まである長いスカートと、硬い上着です。上着のほうは、肩が少しだけ動かしづらいだけでした。でも、スカートは、本当にたいへんでした。
硬くゴワゴワしていて、気持ちが悪かったし、なんだかチクチクして、かゆかったのです。なによりつらかったのは、スカートをはいていると、よく転ぶようになった、ということです。
小学生時代の私は「運動能力証」という、運動能力が優れている証をもらえるくらい、運動ができたのです。とくに持久走などでは、負け知らずと言っていいほどでした。
【連載】私がぶつかった中学校の壁
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