
「ひきこもりが問題視されない社会を目指して」30年の歴史から考えるひきこもりのこれまでとこれから
#不登校#行き渋り
2023年3月に内閣府が公表した調査結果によると、15歳から64歳までの年齢層のうち、「ひきこもり」に該当する人が推計で146万にのぼることがあきらかになりました。その「ひきこもり」をめぐる30年の歴史を、当事者・臨床家・研究者の3者がふりかえり、「ひきこもりが問題視されない社会を目指すこと」についての議論をまとめた1冊を紹介します。
「ひきこもりUX会議」共同代表の林恭子さん、精神科医の斎藤環さん、松山大学教授の石川良子さんが、「ひきこもり」の30年をふり返り、「ひきこもり」の未来について語る1冊を紹介します。
本書ではまず、「ひきこもり」史を整理することから始まります。1980年代から現在にいたるまで、「ひきこもり」をめぐって報道された出来事、行政や市民にどのような動きがあったのか。また、その時々で出版された書籍などが、資料として巻末に一覧表で掲載されています。1980年代、「ひきこもり」は「登校拒否の長期化」として病理的に扱われた歴史があります。