年末年始におすすめの書籍を7点ご紹介!
早いもので、2025年も残すところあとわずかとなりました。1年間、多くの方々にお世話になり、大変感謝しております。皆さまのご健康とご多幸を心からお祈り申し上げます。どうぞよいお年をお迎えください。
不登校オンライン編集部から、年末年始にゆっくりお読みいただきたい、おすすめの書籍を7冊紹介いたします。
※順不同です。2025年に出版された書籍とは限りません。不登校に直接的に関係しない書籍もございます。
編集部の心に刺さった文章も、引用して紹介します。解説はあえていたしませんので、ぜひ実際にご覧になってください。
目次
1.小学生不登校 親子の幸せを守る方法 400人の声から生まれた「親がしなくていいことリスト」
【公式サイトから引用】
小学生不登校は10年前より5倍以上増えて13万370人。親の約5人に1人は離職。どうすれば親子の幸せを守れるのか。400人の経験者の声から編み出した不登校解決のためのライフハックを、全部紹介します。
【不登校オンライン編集部の心に刺さった文章】
不登校を解決する鍵は、親の先入観や「よかれと思って」の思い込みを捨てることです。
私が取材を通じて強く印象に残ったのは、「いい親」であろうとするあまり、自分自身を追い詰めている親たちの姿でした。しかし本当に必要なのは、「いい親」であろうとするプレッシャーを手放し、子どもに寄り添うことです。学校に行くことを無理強いせず、勉強を押しつけないこと。実はこれこそが多くの親がもがきながらたどり着いた最も効果的な方法なのです。
- 著者:石井しこう
- 出版社:KADOKAWA
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2.酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話
【公式サイトから引用】
「ダメ。ゼッタイ」に代わる、有効な手立てはありうるのか?
依存は回復の始まり。
やめればいいってものじゃない!?
連載時から当事者、当事者家族、支援者・専門家を騒然とさせた
不良患者×不良医師による画期的な往復書簡がついに書籍化――。
現代人にとって最も身近な「病」である依存症――非合法のドラッグやアルコール、ギャンブルに限らず、市販薬・処方箋薬、カフェイン、ゲーム、スマホ、セックス、買い物、はたまた仕事や勉強など、その対象は多岐にわたる。
そんななか最も身近な依存物質であるアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する文学研究者・横道誠と、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症で、依存症治療を専門とする精神科医・松本俊彦の、一筋縄ではいかない往復書簡が始まった。最小単位、たったふたりから始まる自助グループ。
依存症の裏側にある、さらにその深淵へ!
特別鼎談「ギャンブル依存症問題を考える(ゲスト:田中紀子)」も収録。
【不登校オンライン編集部の心に刺さった文章】
ところで、依存症とはどんな病気でしょうか。
ここで注意すべきなのは、「依存」と「依存症」は別であるということです。
断言しますが、依存は決して悪いことではありません(ここを誤解すると、マッチョな自律論や自己責任論が噴出してしまいます)。
(略)人はみな何かしらに依存しています。
(略)問題は、依存症の方です。
(略)たくさんのデメリットが明らかなのに、それでもつかの間の安堵を求めてやまない「不健康な依存」、それが依存症という病気です。
- 著者:松本俊彦 横道誠
- 出版社:太田出版
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3.もう人間関係で悩まない 精神科医がやっている聞き方・話し方
【公式サイトから引用】
メールやSNSでのやり取りが当たり前になり、コミュニケーション手段がどんどん便利になるにつれて、人間自身のコミュニケーション能力、特に会話をする能力は退化しているのではないでしょうか――本書を企画した根底にはこんな思いがありました。
本書では、精神科の外来という、1日に、心の傷づいた人たち40~50人と会話をする益田先生が、患者さんに安心して心を開いてもらう、信頼してもらう、そして「治療を受け入れてもらう」ために日々実践しているコミュニケーション技術を一般の方にも使えるように解説していただきました。
編集する過程において、話すこと以上に「相手の話をきちんと聴く」ことが大切だということを改めて学びました。つまり、きちんと聴くことができて初めて適切な言葉を返すことができる、そうなって初めて会話が会話として成立するのです。
仕事や家庭における人間関係に悩んでいる方、周りの人とうまくコミュニケーションが取れないといった方はぜひ本書で解説した技術を実践してみていただきたいです。人生好転間違いなしです。
【不登校オンライン編集部の心に刺さった文章】
あなたは、自分の性格や特徴を意識しながら、会話をしていますか?
多くの人は、自分のことをほとんど意識していないものです。
しかし、それでは会話はうまくいきません。自分の性格や特徴を気に留めずに、会話をしてしまうと、うっかり”悪いあなた”が顔を出すことになるからです。”悪いあなた”は、会話の中で、思わず自慢をしてしまったり、怒りだしてしまったりして、相手を不快にさせてしまうかもしれません。
- 著者:益田裕介
- 出版社:フォレスト出版
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4.児童精神科の看護師が伝える 10代のこわれやすいこころの包みかた
【公式サイトから引用】
「反抗期」「思春期」というラベルを外してみよう
累計6万部突破の『児童精神科の看護師が伝える 子どもの傷つきやすいこころの守りかた』に続く第2弾。
今回は10代、主に「思春期」や「反抗期」と呼ばれる時期にさしかかった子どもたちとその保護者のために、著者がやさしく語りかけます。
親子のあいだはもちろん、学校や友人とのあいだでもとにかくトラブルが起こりがちなのがこの時期。子どもたちとの向き合い方に加え、スマホやSNS・ゲームと課金、不登校・OD(オーバードーズ)・自傷行為など、今どきの子どもたちを取り巻く背景や事例を取り上げ、気持ちのもちようと子どもへの寄り添い方、解決策を探ります。
大人が思うよりもこわれやすい10代の子のこころを、包み込んでくれるような一冊です。
【不登校オンライン編集部の心に刺さった文章】
子どもの「学校に行きたくない」は、多くの場合「もう限界」というサインです。友達とうまくいかない、勉強についていけない、教室で孤立している…。そんな状況の中でも、その子なりになんとかがんばってきたはずです。それでもうまくいかず、「親に言ったら迷惑かけるかな」「嫌な顔をされるかもしれない」と葛藤し、勇気を振り絞って出した言葉なのです。だからこそ、そのひとことの裏には、積み重なった苦しさや葛藤が隠されていると考え、まずは受け止めてほしいのです。
- 著者:こど看
- 出版社:KADOKAWA
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5.相談の森
【公式サイトから引用】
文春オンラインの人気連載「燃え殻さんに聞いてみた。」を待望の書籍化。
家族との関係に、職場での振る舞いに、恋に将来に過去の失敗に。生きている限り、人はいつだって悩んでいる。そんな悩みの一つ一つに、自身も迷いながら答える燃え殻の「人生をなんとか乗りこなす方法」を大公開。ずばり解決策が示されるわけじゃないのに、なぜかホッとする回答の数々。61篇のQ&Aを収録。
”他の人から見たら笑われてしまうようなことや、「それで?」と言われてしまうようなこと。そういうことが実は「転んだ時に自分を支えてくれる自信」になったのを思い出しました。” しいたけ(占い師・作家)
装画は、ほぼ日手帳カバー「光を数える」、JUJUのMusic Video 「こたえあわせ」のアニメーションも手掛けている久保田寛子。
【不登校オンライン編集部の心に刺さった文章】
人生は劣等感やトラウマを完全に忘れるには、ちょっと短いのかもしれません。でも同じ悩みを一生考えるには、ちょっと長い気がします。どんどん新しいことにチャレンジして、どんどん悩みと劣等感を更新するのも、一つの手です。
- 著者:燃え殻
- 出版社:ネコノス
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6.親になってもわからない
【公式サイトから引用】
笑って泣けてためになる。子育て世代から共感の嵐!
毒親のもとで育ち、二児の母となった著者がその呪縛から解放されるために悩みながら模索する日々を綴った自身初の”子育てエッセイ”。深爪流・子育て論をとくとご堪能あれ。書き下ろし多数。
【不登校オンライン編集部の心に刺さった文章】
いつも笑顔で母親が待っている自宅は、子供にとっていちばんの安全地帯となるだろう。学校でどんなにツラいことがあっても「家に帰れば安心」と思える。理想的な幸せ環境だ。だが、これは「母親は無理をしてでも常に笑顔でいるべき」の意味ではない。
子育て100%の生活をするのではなく、「自分の時間」を持ち自然と笑顔でいられる精神状態を保とう、ということだ。
そのためには、「やらなくていいことはやらない」「できないことはしない」と割り切る。
- 著者:深爪
- 出版社:KADOKAWA
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7.アニメ療法 心をケアするエンタテインメント
【公式サイトから引用】
厚生労働省のデータによると、日本の15~34歳の死因第1位が自殺となっている。これはG7の中でも日本のみである。周りに助けてくれる人がいなくて相 談できず、精神科へは怖くて行けないと思い悩み、「心のアンバランス」を解決できなくて苦しむ若者は、目に見えないだけで至るところに存在する。心のケアが今の世の中で大きな課 題であることは、誰もがわかっているだろう。
アニメ、ゲーム、漫画、小説……こうしたストーリーを語るフィクション(創作された物語)は精神科学と臨床心理学において、どのような役割・居場所があるのか。エンタ ーテインメントによる心のケアは可能なのか。これが著者の探求している「問い」である。この問いに答えるために、筆者は若者の心をケアするエンターテインメントという新しいコンセプトを提唱したい。それが本書のタイトルである「アニメ療法」なのだ。
【不登校オンライン編集部の心に刺さった文章】
映画を鑑賞し、漫画を読み、アニメを見る。時には悲しみや恐怖を抱き、時には感動を覚える。そして新たなインスピレーションを得る。このような経験は、きっと誰しも身に覚えがあるはずだ。物語には実に様々な感情を体験させる可能性が秘められていることは間違いない。物語で描かれる誰かの人生を通じ、それまでは持ち得なかった視点を垣間見る。それは時に、私たちが抱える人生の困難を解決するヒントを与えてくれるだろう。
- 著者:パントー・フランチェスコ
- 出版社:光文社
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最後に、編集部から
以上、おすすめ書籍をご紹介しました。著者の方々には、不登校オンラインに2025年公開の関連記事もございますので、よければぜひそちらもご覧ください。不登校オンラインの2025年の記事公開は、今回が最後です。2026年も、「不登校の親御さん」のための記事を公開してまいります。改めて、みなさまよいお年をお迎えください。










