大学1年生で不登校 未来の自分が苦しむとわかったうえでひきこもった理由
高校で不登校を経験したかんたさんは、大学でも不登校に。迫りくるテスト期間のなか、かんたさんがとった行動は、「今のしんどさを無視せずに、テストを休む」というものでした。「責任は未来の自分にとってもらおう」。そんな無茶振りの結果は。
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僕は現在22歳。不登校だった高校時代を経て、地方の私立大学に入りました。今でこそ親にもうしわけなさを感じていますが、当時は地獄の状況から抜け出すためにとにかくどこか進路先をと、かなり適当な理由で大学を決めました。よくないんだろうなと思います。いまだに感謝というより謝罪の気持ちが大きいです。
地元を離れ、知らない街に着いたとき、「地獄の延長線上に立っている」と思いました。春の晴れやかな空とは裏腹に、足元にはまだ薄暗い自分が、そこにいました。ふり切るように大学で人と出会い、新しいことに挑戦してみました。しかしどれも長くは続かず、3カ月後には惨めさだけが残りました。
焦りや不安がのしかかった7月。弟の部活の県大会を見に行きました。自軍の選手が放った8回裏逆転2ランホームランと、それに沸く目の前の補欠部員。マネージャー。OB。昨年離任した先生。応援にきたサッカー部。メガホン。帽子。水筒。この球場にあるものは自分の人生に何も無い、と感じてしまいました。ふたたび糸が切れてしまった。僕はまた、こもります。
いきなりピンチ
7月にこもってたらキツイですね。