不登校で不安障害だったサッカー選手が不登校の子に伝えたいこと
#不登校#行き渋り
小学生の「将来なりたい職業」のトップに輝いたサッカー選手(日本FP協会2021年調べ)。不登校の子どもたちのなかにもその夢を抱いている人もいるかもしれません。今回は、不登校経験者で現在はスペインでサッカー選手をしている菅野将馬さんに、自身の経験とサッカー選手に一歩近づく方法を書いてもらいました。
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菅野将馬です。現在、スペインの4部リーグでサッカー選手をしています。僕はかっこいいゴールを決められるわけでもないし、スーパープレーを出せるわけでもありません。チームで1番声を出して、身体を張って、泥臭くプレーする選手です。
日本人選手でスペイン4部リーグに在籍している選手はごく数名と、めったにない環境でサッカーをしている僕ですが、親の転勤などで環境になじめなかったことをきっかけに、小学2年生から高校2年生にかけて不登校を経験しました。
人目を恐れてサッカーできず
僕は物心つくころからサッカーをしていて、いつか選手になることを夢みていましたが、不登校になってからは、サッカーができる環境は減るばかり。人目を恐れていたため日中は家のなかですごし、学校が終わる夕方になってから公園でサッカーをするという生活を続けていました。どんなに学校へ行きたくても行けず、勉強も苦手なため手につかない。将来が不安で、このままだと立派な大人になれないんじゃないかと思い、苦しい毎日でした。
そんななか中3のときに転機が訪れます。