隠れ勉強ストレスにさよなら! 不登校の子どもの「本当の力」を取り戻そう

#不登校#行き渋り#ストレス#勉強#学習支援#独学#言語化

眠れなくなる。
食欲がなくなる。

ストレスが心身にさまざまな悪影響を及ぼすことは、よく知られています。
学校へ通っていない不登校のお子さんにとって、勉強のプレッシャーが大きなストレス源になっていることがあります。

お子さんが「勉強がつまらない」と言ったり、勉強の話題に拒否反応を示したりすると、つい叱りたくなるかもしれません。

でも、お子さんは怠けているわけではありません。むしろ、不登校のお子さんの多くが勉強について気にしていて、プレッシャーを感じていることもめずらしくないんです。

周りからは見えづらく、ときに本人も気づいていない勉強のストレス。
このコラムでは、そうしたストレスを「隠れ勉強ストレス」と呼び、その対策についてお話ししていきます。

編集

不登校オンライン編集部

自宅での独学における隠れ勉強ストレス

不登校のお子さんが自宅で独学する際に、自分に合った学習計画を立てるのに苦労することがあります。

どこから始めればいいのか、何を優先して学ぶべきなのかなど、自分で判断して計画に落とし込んでいくことは、大人でも難しいものです。

また、学習の進捗を確認する基準があいまいで、今の単元を十分に理解していて次の単元に進んでもいいのか、自信が持てないこともあります。

毎日勉強していたとしても成果が見えづらければ、「本当にこのままでいいのか」と不安にさいなまれることも。

勉強に対する焦りや不安を抱き、それが積み重なることで、じわじわとストレスが溜まっていきます。対処しないままでいると、こうした隠れ勉強ストレスが原因で本来の学力が抑圧され続け、さらにストレスが積み重なり……と悪循環になりかねません。

本人が自覚していないケースも

難しいことに、こうした隠れ勉強ストレスを本人が自覚していなかったり、自覚していても言葉にできなかったりすることも多いのです。

隠れ勉強ストレスの影響で恐怖心が膨らみ、「点数が悪かったら馬鹿にされるのでは」という思いに駆られがちです。過剰に心配し、睡眠時間を削るなど無理して勉強した結果、身体を壊すケースもあります。

あるいは、隠れ勉強ストレスに押しつぶされて、逆に勉強をやらなくなることもあります
この場合、「勉強していないから、点数は取れなくて当たり前」と言い訳して、他者の評価から自分を防衛しようとすることがあるかもしれません。

人によっては、過眠に陥ったり、ゲームに逃避したりすることもあります。

隠れ勉強ストレスへの対処

本人も自覚していない隠れ勉強ストレスから、心や身体のバランスをくずしてしまう前に、保護者がお子さんの隠れ勉強ストレスに気づいて対処することが大切です。

まずは、もやもやを言葉にしてみること。お子さんが今、勉強について心配していることや不安に感じていることを、率直に聞いてみてください。

最初は的外れな言葉にしかならないかもしれません。もし、お子さんが自分の気持ちをうまく言葉にできないようであれば、具体的な質問を投げかけてみてください。

ただし、矢継ぎ早に問いただしたり、決めつけたりしないように配慮が必要です。
保護者ご自身の勉強や仕事での経験から、感情と言葉の結びつきを例示してあげるのも効果的です。お子さんが自分の気持ちを理解し、ストレスに気づくのに役立ちます。

言語化するだけでは、今抱えている隠れ勉強ストレスがすぐ解決しないかもしれません。しかし、もやもやの正体を理解することが、安心感につながります。

具体的に何に不安や心配を感じているのかがわかれば、あとは1つずつ解消していくだけです。そのプロセスで、隠れ勉強ストレスは軽減されていきます。

家族だからこそ、難しい。そんなときは

とはいえ、とくに思春期のお子さんの場合、保護者に自分の気持ちを話すことを嫌がることもあります。

また保護者の側も、親密な関係だからこそ、つい強い言葉を投げかけたり、感情的になったりするものです。

そんなときは、専門のサポート機関や学校外の学習支援を利用することも検討してみてください。

お子さんが安心して自分のペースで学べる環境を整えることで、本来の力が自然と引き出されます。隠れ勉強ストレスを減らすことで、お子さんの新しい未来が拓かれていきます!


※不登校お子さんの学習を、保護者だけで対応する必要はありません。不登校のお子さんの学習や受験をサポートする団体などはたくさんあります。私たちキズキ共育塾(https://kizuki.or.jp/)もその1つです。ぜひ、お気軽にご相談ください!

「不登校オンライン」では、会員向けの記事(有料)をご用意しています。不登校のお子さんをサポートするために知っておきたい情報や、同じ悩みをもつ親御さんの体験談などを掲載しています。お申し込みは下記から(30日間無料)。

 

関連記事

登録から30日間無料!ゲーム依存、昼夜逆転、勉強の話、子どもにしてもいいの…?疑問への「答え」が見つかるウェブメディア 不登校オンライン お試し購読はこちら