• HOME
  • 記事一覧
  • コラム
  • 【不登校回復期】ネガティブな面も上手く使おう! 不登校経験からの入試は「らしさ」で勝負

【不登校回復期】ネガティブな面も上手く使おう! 不登校経験からの入試は「らしさ」で勝負

#不登校#行き渋り#入試#短所#自分らしさ#自己PR#長所#面接

近年、総合型選抜や推薦入試など、「自己PR」を必要とする入試形式が多くの大学受験生に選ばれています。

また、多くの通信制高校の入学・転入試験でも面接が行われ、学科の成績よりも面接の内容を重視する学校もあります。

今回は、入試での自己PRに役立つ「自分らしさ」の見つけ方をご紹介します。

不登校経験などから自分の長所を見つけることに難しさを感じているお子さんに、とくにおすすめの実践内容です。

【不登校回復期とは】
心理状態が改善され、心的エネルギーが溜まりだし、1 人での外出が自由になってくる期間です。この記事は、主にはこの時期のお子さんがいる保護者さんのための内容です。もちろん、それ以外の時期の方にもお役立ていただけます。

編集

不登校オンライン編集部

自己PRは「ほかの人との比較」ではない!

「自己PR」「面接」と聞くと、「ほかの人よりも優れているように見せなければ」とプレッシャーを感じるかもしれません。

しかし、自己PRで求められているのは、「自分をほかの人よりもよく見せること」ではありません。

面接相手が知りたいことは、その人の「自分らしさ」です。

そのため、何か特別なスキルや才能を持っていなければいけないということはありません。

とはいえ、お子さんの「自分らしさ」と言われても、ピンとこないという方もいるかもしれません。

毎日顔を合わせているだけに、なおさら「自分らしさって何?」「どうやって見つけるの?」と疑問に思われる保護者も少なくないでしょう。

「自分らしさ」発見のカギ

面接の準備をしていて、お子さんが「自分には何もアピールすることがない……」と悩むことがあるかもしれません。

不登校を経験したお子さんは学校行事や部活について話せることが少ないため、一般的な「面接用ストーリー」を考えることが難しいのです。

しかし、「自分らしさ」は、特別な経験や実績がなくても見つけられます。

日常のふとしたところに、それらは隠れているのです。

「自分らしさ」発見のカギは、「好きなこと」や「興味のあること」です。

例えば、お子さんがアニメ好きなら、よく観る作品はどんなものが多いでしょうか。

あるお子さんは「ミステリー系のアニメが好き」というカギを手がかりに、「何かを推測したり、物ごとの本質に迫って思考する力がある」という「自分らしさ」を見つけました。

もしかすると、「好きなことがない」というお子さんもいるかもしれません。

その場合には、普段どんな情報に触れている時間が長いかを振り返ってみてください。

インターネットの検索履歴や動画サイトの閲覧履歴は貴重なデータです。お子さんの「好き」や「興味」を探る大きなヒントになります。

ネガティブな面だって利用できる!

「好き」や「興味」からポジティブな「自分らしさ」が見つけられない、むしろ自分に対してネガティブなイメージしか持てない場合にも、方法はあります。

そのネガティブな面を利用して「自分らしさ」をアピールすることです。

もちろん、「自分にはこんなネガティブな面があります」とそのまま話すわけではありません。

上手に言い換えることで、ネガティブを力に変えることができるのです。

まず、お子さんに、自分のネガティブな面(短所)だと思うところを書き出してもらってください。そして、それらをポジティブに言い換えられないか考えてみましょう。

  • マイナス思考→慎重に物事を考え、先を見据える力がある
  • 人見知り→周囲をよく観察し、人の気持ちを感じ取ることができる
  • 頑固→自分の意見や信念を持ち、それを貫ける
  • 優柔不断→多角的に物ごとをとらえ、柔軟な思考を持っている

ネガティブな面について考えていると、気持ちが落ち込んで、ますます「自分らしさ」迷子になることもあります。

そのため、この方法を使うときは保護者が伴走するのが安心です。可能であれば、第三者(不登校からの受験に詳しいサポート団体など)の客観的な視点も借りましょう。

どんな人にも「らしさ」はある!

「うちの子にはアピールポイントがない……」と悲観する必要はまったくありません。

「自分らしさ」は、自然体で過ごす何気ない日常の中に、驚くほどたくさん隠れています。

さまざまな角度から、お子さんの「自分らしさ」を見つけてみてください。

受験に直接結びつかないようなことでも、お子さんの人生のどこかで、その「自分らしさ」が生かされる場面がきっとあります。

「自分らしさ」の発見は、単なる入試対策を超えた「ライフハック」です!

※不登校お子さんの入試準備を、保護者だけで対応する必要はありません。不登校のお子さんの学習や受験をサポートする団体などはたくさんあります。私たちキズキ共育塾(https://kizuki.or.jp/)もその1つです。ぜひ、お気軽にご相談ください!

「不登校オンライン」では、会員向けの記事(有料)をご用意しています。不登校のお子さんをサポートするために知っておきたい情報や、同じ悩みをもつ親御さんの体験談などを掲載しています。お申し込みは下記から(30日間無料)。

 

関連記事

登録から30日間無料!ゲーム依存、昼夜逆転、勉強の話、子どもにしてもいいの…?疑問への「答え」が見つかるウェブメディア 不登校オンライン お試し購読はこちら