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【不登校回復期】どうする? 不登校経験からの文理選択 「決められない」の悩みに合わせた3大作戦

#不登校#行き渋り#大学受験#文理選択#進路

大学、学部、受験方式……進路選びはまさに決断の連続です。

そのなかでも、「文理選択」は最初にして最大の分岐点。

重要な選択にもかかわらず、入学した途端に希望の進路を提出しなければならない高校もあります。

不登校経験から高校へ進学したお子さんにとっては、高校生活に慣れるだけでも精一杯かもしれません。
また、高校で不登校中のお子さんも、よく悩むポイントです。

今回は、「文理選択を考える余裕がない!」というお子さんと保護者のみなさんに、王道のパターンから新しい視点でのアプローチまで、「文理選択の3大作戦」をご紹介します。

【不登校回復期とは】
心理状態が改善され、心的エネルギーが溜まりだし、1 人での外出が自由になってくる期間です。この記事は、主にはこの時期のお子さんがいる保護者さんのための内容です。もちろん、それ以外の時期の方にもお役立ていただけます。

編集

不登校オンライン編集部

作戦1 王道パターン!「未来から逆算作戦」

将来就きたい職業、大学で学びたい学問ジャンルなど、すでに将来の目標がある場合は、その目標から逆算して学部選択(=文理選択)をします。

これは、多くの人がイメージしやすい方法です。

  • ロケットを作る仕事に就きたい→工学部→理系→物理が必要
  • 哲学を学びたい→文学部(哲学科)→文系(→入試に倫理が必要な大学も)
  • 図書館司書になりたい→教育学部など→文系(※)

※教育学部は多くの場合、学科や専攻によって文理が分かれます。

希望する職業や進路に必要な科目を調べておくと、「あの科目を選んでおけばよかった……」という後悔を防ぐことができます。

作戦2 進路が決まっていなくても大丈夫!「NGからの絞り込み作戦」

文理選択をしなければならないのに、将来やりたいことがまだ見つかっていない。

そんなときは、「これはイヤ!」と思うものをピックアップする「NGからの絞り込み作戦」が有効です。

「この職業はやりたいと思えない」「この学問には全然興味が湧かない」など、イヤと感じるものを選択肢から除外していくと、アイディアを出しやすくなります。

「イヤではないな」のなかに、意外な興味・関心の対象や得意なものを発見することもあります。

これは文理選択に限らず、大学を決めるときなど、進路決定をしていくうえでよく使える考え方のコツです。

ただし、「国語が苦手(イヤ)だから理系」「数学が苦手(イヤ)だから文系」という選択には注意が必要です。

具体的に大学・学部・学科を決めるときに、受験に必要な科目を学習していなかったために選択肢が少なくなる事態は避けたいところ。

「こんなはずではなかった」を防ぐためにも、早い段階で苦手科目をあきらめるのはおすすめしません。

作戦3 得意と興味の両方どり!「メリットバランス作戦」

「得意科目は数学だけど、興味があるのは文系学部」。

このように、得意なことと興味のある進路が一致せず、文理選択が難しいと感じることもあるでしょう。

そんなときは、「数学を受験科目として使える文系学部のある大学」を探すなど、受験科目や学び方を工夫することで、文理選択の不安が軽くなることがあります。

まずは「得意・不得意」と「進路の希望」を分けて考え、そのあとで具体的な作戦を立てると、文理選択をしやすくなります。

また、文系とされる学問のなかにも、実は数学的思考を必要とする分野もあります。近年関心が高まっている心理学や経済学は、そのよい例です。

理系の学問でも、文章を書く、海外の研究を翻訳するなど、言語力が必要な場面は少なくありません。

一見すると「文理逆転」の得意ワザを持っていると、むしろそれがお子さんの強みになります。

文理選択の方法はまだまだあります

今回ご紹介した3つの作戦は、数多くある文理選択方法のほんの一部に過ぎません。

お子さんに合った作戦を見つけるためには、進路や受験方法の種類をよく知り、多くの選択肢を見渡せるようにしておくことが大切です。

「途中で希望の進路が変わったらどうする?」「苦手な科目が多すぎて選べない」など、まだ解決できない心配ごとや悩みがあることでしょう。

近年は大学の側も、文理融合教育など、旧来の文系・理系の概念を超えた学問のあり方を模索しています。

進路選びは、一度きりの大きな決断に思えるかもしれません。しかし、どんなときも柔軟に軌道修正ができるものです。

お子さんの気持ちや興味が変わることは自然なことです。「これだ!」と思える進路が見つかるまで、焦らずにサポートしていきましょう。

※不登校お子さんの進路選択を、保護者だけで対応する必要はありません。不登校のお子さんの学習や受験をサポートする団体などはたくさんあります。私たちキズキ共育塾(https://kizuki.or.jp/)もその1つです。ぜひ、お気軽にご相談ください!

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