
【5/14出願締め切り!】高認対策、焦らず着実に。お子さんのペースで進めよう【不登校の進路相談室】
高認は、不登校や中退を経験したお子さんが、自分のペースで「次の一歩」に進んでいける制度です(高校に在籍中でも受験可能です)。
高校を不登校だったお子さんが元気になってきて、高認という選択肢が視野に入ってきた…。そんな親御さんには、次のような不安もあるかもしれません。
「うちの子、まだ勉強に集中できるか心配…」
「今から高認の勉強なんて、間に合うの…?」
焦りは禁物です。大切なのは、お子さんのペースを尊重し、自信を育みながら、着実にステップを踏んでいくことです。
【最初に:サポート団体を利用しましょう】
不登校のお子さんのことを、保護者だけで対応する必要はありません。不登校のサポート団体を適切に利用することで、お子さんも保護者さまも、「次の一歩」に進みやすくなります。サポート団体の探し方は、こちらの記事をご覧ください。
目次
1. 高認試験とは?子どもにとってのメリット
高認試験は、高校を卒業していなくても、高校卒業と同等の学力があることを証明できる試験です。具体的には、次のようなメリットがあります。
進路の選択肢が広がる
- 合格すると、大学・短大・専門学校への道が開けます。一部の公務員試験や資格試験の受験も可能になります。
お子さんのペースで学習・チャレンジできる
- 高認は、「学力試験に合格すれば合格」です。取得のために何らかの学校に通ったり、面接を受けたりする必要はありません。体調や集中力に合わせて、柔軟に学習計画を立てられます。
- 高認試験は、年に2回受験できます。合否は科目ごとに判定され、また受けたい科目だけを受けることができます。お子さんのペースで受験を進めていくことができます。
試験内容は比較的カンタン
- 高認の試験範囲は、高校1年生の学習内容です。また、合格ラインは「100点満点中の40点」と言われています(正式には公表されていません)。
得意科目を活かせる
- 科目ごとに合否が判定される仕組みなので、得意科目から挑戦することができます。「勉強が苦手で、少しずつ合格を目指す場合」は、自信をつけながら学習を進められます。
受験科目を最低「1科目」に減らせる
- 高校で単位を取得している科目は、試験を免除されます。最低1科目の受験で「全科目の合格」を取得することも可能です。
学校の単位にすることもできる
- 一部の通信制高校や定時制高校では、高卒認定の取得を高校での単位に換算することができます。
2. 2025年の第一回目は5月14日出願締め切り、8月試験。今から始める高認対策
今年(2025年・令和7年)の高認は、第一回目の出願締め切りが5月14日、試験本番は8月7日・8日です。(※文部科学省「高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)」)。
第二回目は、出願締め切りが9月12日、試験本番は11月8日、9日です。
このスケジュールを「早い」と思うか「余裕」と思うかは、人それぞれでしょう。いずれにしても大切なのは、残された時間を有効活用し、計画的に学習を進めることです。
以下、親御さんにできる対策を紹介していきます(繰り返しになりますが、お子さんのことは、親御さんだけで抱え込まないようにしましょう。「不登校・中退からの高認受験」をサポートする塾などに相談することをお勧めします)。