
【不登校回復期】昼夜逆転は直すべき?生活リズムよりも大切なこと【不登校の知恵袋】
不登校のお子さんが、最近は少しずつ心のエネルギーが溜まってきていることを感じる。一方で、生活リズムの乱れ、特に昼夜逆転が気になっている…。
そんな親御さんは、大勢います。
「昼夜逆転を直さないと、社会復帰が遅れてしまうのではないか」
「生活リズムを整えるために、無理にでも起こすべきか」
そんな不安や焦りを抱えている方へ、お伝えしたいことがあります。それは、生活リズムを整えることよりも、お子さんの心の状態を優先することです。
【不登校回復とは】
不登校は、前兆期→進行期→混乱期→回復期という経過を辿ることがよくあります。回復期とは、「不登校状態ではあるものの、心理的状態が改善され、心的エネルギーが溜まりだし、一人での外出が自由になってくる期間」のことです。この記事は、主にこの時期のお子さんがいる保護者さんのための内容です。もちろん、それ以外の時期の方にもお役立ていただけます。不登校回復期の記事一覧はこちら
【サポート団体を利用しましょう】
不登校のお子さんのことを、保護者だけで対応する必要はありません。不登校のサポート団体を適切に利用することで、お子さんも保護者さまも、「次の一歩」に進みやすくなります。サポート団体の探し方は、こちらの記事をご覧ください。
目次
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なぜ生活リズムよりも心の状態が大切なのか
不登校回復期は、お子さんが再び社会とつながるための準備期間です。この時期に最も大切なのは、お子さんが安心して過ごせる環境を提供し、自己肯定感を育むことです。
昼夜逆転は、不登校のお子さんに多く見られる現象であり、その背景には以下のような要因が考えられます。
安心できる時間の確保
- 夜は静かで、自分の好きなことに集中できる時間帯です
罪悪感や焦燥感の軽減
- 昼間は周囲の目や、「自分が学校に行っていないこと」が気になり、罪悪感や焦燥感を覚えやすい時間帯です
自己肯定感の低下
- 昼夜逆転によって、「自分はダメだ」と思い込むことがあります
無理に生活リズムを直そうとすると、お子さんにさらなるストレスを与え、かえって「次の一歩」を遅らせることにもなりかねません。
生活リズムを整えるためにできること
とはいえ、昼夜逆転が長く続くと、体調を崩したり、社会復帰が難しくなったりするのも事実です。焦らず、お子さんのペースに合わせて、少しずつ生活リズムを整えていきましょう。例えば、次のような方法があります。