
【フリースクール v.s. 通信制高校(&サポート校)】どちらが不登校からの再スタートに向いている?
#不登校#行き渋り
- 中学生で不登校の子どもが、少しずつ元気になってきた。しかし、卒業後の進路をどうするか…
- 高校で不登校の子どもが、最近は笑顔も見せる。いま転校したら、もっとよくなるんだろうか…
お子さんが前向きになってきた時期の親御さんは、少しホッとしつつも、今後のことに悩まれていることと思います。
この記事は、不登校からの再スタートを目指すときの選択肢である、フリースクールと通信制高校(&サポート校)を比較します。
それぞれの特徴、お子さんの状況に合わせた考え方、具体的なノウハウ、エピソードを交えながら、保護者の方が安心して選択できるようにお手伝いします。
最初にお伝えしますと、「不登校からの再スタート」という意味では、フリースクールと通信制高校は並列に考えることができます。
その上で、「将来の選択肢の幅を広げる」という意味では、フリースクールの方を利用してお子さんの心身の調子が(さらに)よい方向に進んだ後には、通信制高校の卒業や高卒認定の取得なども目指した方がよいと言えます。
【サポート団体を利用しましょう】
不登校のお子さんのことを、保護者だけで対応する必要はありません。不登校のサポート団体を適切に利用することで、お子さんも保護者さまも、「次の一歩」に進みやすくなります。サポート団体の探し方は、こちらの記事をご覧ください。
目次
1. フリースクールとは?
フリースクールは、子どもたちの自主性を尊重し、多様な学びの場を提供する施設です。「法律上の学校」ではありません。そのため、フリースクールごとに特色や行っていることは異なります。
フリースクールのメリット
居場所としての安心感
- 子どもたちが安心して過ごせる居場所としての役割を重視していることが多いです。
- 「しなくてはいけないカリキュラム」がなく、「ただそこにいて過ごすこと」ができるところもあります。
- 少人数制で、スタッフとの距離も近く、一人ひとりのペースに合わせた支援が受けられることが多いです。
多様な学びの提供
- 学習指導だけでなく、芸術、スポーツ、自然体験など、様々な活動を通して学ぶことができるところがあります。
- お子さんの興味や関心に合わせて、自由に選択できるため、学ぶ意欲を引き出しやすいです。
自己肯定感の醸成
- 自主性や個性を尊重し、成功体験を積み重ねることで、自己肯定感を高めることができます。
人間関係の再構築
- 学校での人間関係に悩んでいたお子さんにとって、新たな人間関係を築く場となります。
- 年齢や学年にとらわれず、様々な人と交流することで、コミュニケーション能力を育みます。
フリースクールの検討ポイント
費用
- 基本的には、利用のためには費用が必要です。民間の施設であるため、費用は運営団体によってさまざまです。
進路
- フリースクールは学校教育法上の学校ではないため、フリースクールに通うだけでは何らかの「卒業資格」を得ることができません。
- 高校卒業資格を得るには、通信制高校などを併用する必要があります。大学などに進学するためには、高校卒業ではなく高卒認定試験の受験というルートもあります。
施設の特色
- それぞれの施設で特色が異なるため、見学や体験を通してお子さんに合った場所を選びましょう。
3. 通信制高校(&サポート校)とは?
通信制高校は、学校教育法に定められた高等学校の一つであり、自宅学習を基本としながら単位を取得して卒業資格を得られる学校です。
サポート校とは、通信制高校と提携した、生徒の学習や生活をサポートするための民間の教育機関です。