【不登校の親御さん必見!】やる気エネルギーの正しいチャージ法<声がけ編>

#不登校#行き渋り#不登校の親

不登校のお子さんも、ある段階を過ぎると、「勉強してみようかな」と言ってきたり、実際に勉強に取り組んだりしていきます。

そこで親御さんが「不登校の我が子に向いた勉強法を知りたい」と思い、勉強の計画、進め方、集中法についての情報を探すと、多くのノウハウ本やウェブサイトに行き着くでしょう。

筆者自身も、そうやって計画の立て方や集中のコツなどをよく調べます。

しかし、そんな中でふと気づいたことがあります。

それは、「調べて出てくるノウハウは、前から知っているものばかり」ということ。

この記事を読んでいる親御さんも(そしてもしかしたらお子さんも)、同じではないでしょうか?

では、ノウハウを知っているのに勉強がうまく進まない場合、その理由は何なのでしょうか。

その答えの一つが「モチベーション(やる気エネルギー)」です。

今回は、(不登校の)お子さんのやる気エネルギーの正しい満たし方についてご紹介します。

今の時代、モチベーションアップに求められるのはティーチング力よりもコーチング力

科学技術やインターネットが発達した今の時代、勉強を教えるのはAIでもできるのかもしれません(「勉強を教えること」を、このコラムでは「ティーチング」と呼びます)。

しかし、ロボットには感情がないため、「それっぽいこと」は言うとしても、「その人」に真に共感したり、感情を動かして勉強のモチベーションを高めたりすることはできません。

それらは、まだまだ人間だからこそできることなのです(「感情を動かしてモチベーションを高めること」を、このコラムでは「コーチング」と呼びます)。

勉強のモチベーションを高めるのは、不登校じゃなくても大変なことがあります。

そして不登校の場合、クラスメイト、日々の授業、受験の話などから離れているため、勉強のモチベーション(やる気エネルギー)がいっそう出てこないことがあるのです。

どんな計画も、集中法も、実践して取り組もうとするやる気エネルギーが土台にあって初めて力を発揮することができます。

この点が、意外と見落とされがちなのです。

ですので今回は特にお子さんのやる気エネルギーを満たすために重要な「声がけ(コーチング)」の観点から解説します。

間違えると逆効果!?やる気アップの声がけのコツ

「お子さんのやる気」と「声がけ(コーチング)」には、深い関係があります。

そして重要なのは、「同じ言葉をかけても、お子さんのタイプによってモチベーションが上がる場合と下がる場合がある」ということです。

例えば、「これが王道の学び方だから、こうすると確実に効果が出るよ」という声がけ。

これは、「失敗せずに、着実に進めたい」というタイプのお子さんにはモチベーションアップの効果があります。

「これをやっていれば大丈夫」という安心感がその子のやる気を持続させるためです。

でも、特別なことや変わったことに興味を持つタイプのお子さんには、モチベーションダウンになることが多いです。

「なんだ、皆がもうやっているんだったら、つまらなそうだな..」と思うのです。

ですので、このようなタイプのお子さんにはもっと「自分だけ特別」と感じられるような声がけがよいです。

たとえば、「みんなは他のやり方をしてるんだけど、あなたならこの特別な勉強法をすごく使いこなせそうだから教えるね」などです。

この声がけを「失敗せずに着実に進めたい」お子さんに行うと、不安を感じるかもしれません。

このように、同じ言葉でもお子さんによって受け取り方が異なります。

声がけの際にはお子さんの性格をふまえて「言葉」を工夫することがポイントです。

また、どんな声がけも、やる気エネルギーをずっと持続させることは難しいものです。

ですので、これらの声がけを、できる限り細やかに、高頻度で行うことが大切です。

お子さんに合ったやる気エネルギーの満たし方を

お子さんが「勉強のやる気がない」と見受けられるなら、それは元来のご性格などでは決してなく、まだお子さんに合ったモチベーションアップ法が見つかっていないだけかもしれません。

モチベーションアップ法は、たくさんあります。

ですが不登校で学校や塾などから離れていると、「自分に合うモチベーションアップ法」を見つけにくいこともあるのです。

今回はその一つとして、「お子さんにあった声がけ法」をご紹介しました。

「間違った声がけをしていたかも…」という親御さんも、今日からポイントを意識して声がけをしていただければ効果を感じられるかと思います。

そして「お子さんに合ったモチベーションアップ方法」を日々積み重ねていくことで、やる気エネルギーを補充していくことが大切です。

勉強という長距離運転にはこまめなガソリン補充が必要、と言いますと少し伝わりやすくなるでしょうか。車ごとにハイオク・レギュラーなど適切なガソリンの種類が異なるように、お子さん一人ひとりの性格や興味によって正しいモチベーションアップ法は異なります。

勉強の計画や集中法だけではなく、このモチベーションアップ法をいち早く見つけられるかどうかが、勉強や受験の成功の決め手になることもあるのです。

今後も、やる気が出る勉強の進め方やお家でできる効果的な声かけなどについて、不登校オンラインで紹介していきますのでお楽しみに!

※不登校のお子さん(の勉強やモチベーション)のことを、親御さんだけで対応する必要はありません。不登校の親子をサポートする団体はたくさんありますので、そういうところもぜひ探してみてください。

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