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【どうする!?不登校の進路相談】エネルギー不足でも決められる!進路の「逆算思考」を教えます

まだまだ暑い日が続きますが、少しずつ気候も変わってきたこの頃。

季節の変わり目は体調やメンタルの不調が起きやすく、なんだかイライラしやすい、やる気が起きない…なんてこともあると思います。

さらに進学を控える不登校のお子さんにとっては、秋や冬の入試に向けていろいろと決断していくストレスが溜まりやすい時期でもあります。

でも、進路を決める前に、多くの不登校のお子さんが「エネルギー不足で、進路の希望が見えず困っている」というケースも少なくありません。

ここでお話しする“エネルギー不足”とは、「自信や気力がなく、積極的に進路を決めていくことが難しい状況」を指します。

エネルギー不足のお子さんは、「何がしたいのか」と問われても戸惑うことが多いでしょう。

自分のしたいことが分からないという場合もありますし、叶えられるか分からない約束をしてしまうようで希望を伝えること自体にプレッシャーを感じるお子さんもいらっしゃいます。

今回は、そんなエネルギー不足の不登校のお子さんから希望の進路を引き出しやすいステップを紹介します。

※不登校のお子さん(の進路)を、親御さんだけで抱え込む必要はありません。不登校の親子をサポートする団体はたくさんありますので、そういうところもぜひ探してみてください。

最初に全部を決めなくてOK!まずはNG条件を考えよう

エネルギーが不足しているときは、前向きな希望よりも「何がイヤか」の方が答えが出やすい場合が多いです。

お子さんにNG条件を聞いてみましょう。例えば以下のようなものが考えられます。

「家から遠い高校はイヤだな」
「キャンパスに人が多すぎる大学はイヤだな」
「受験で数学は使いたくないな」
「地元から離れたいな、でも遠すぎても嫌だな…」

このとき、ざっくりしたイメージで問題ありません。イヤだと感じることが分かれば、次の「探す」ステップがとてもスムーズに進みます。

NG条件に引っかからない場所を探してみる

お子さんがイヤだと感じる条件が分かったら、そのNG条件をクリアできる進路を(親子で)探してみましょう。

検索ワードとしては次のようなイメージです。

「〇〇市 高校 住所」
「〇〇県 高校受験 私立 科目」
「〇〇県内 大学」
「大学 大きくない」
「大学受験 数学なし」

市や県は、地元にいたいならお近くの、地元を離れたいなら気になる地名や地方名を入れてみましょう。

実際に調べてみると、進路候補となる学校に関する情報が非常に多く得られます。どの学校を選ぶか迷ったり、NG条件が多くて何を優先して考えるべきか困ったりすることもあるでしょう。

そのようなときは、様々な進路に精通している人からアドバイスを受けることが大切です。

譲れない条件を決めて、進路についての豊富な知識を持つ人に相談してみましょう。周りに相談できる人がいない場合は、不登校からの進学に詳しい学習塾・予備校、オンライン相談サービスを利用するのもいいです。

どんな学校があるか全体がぼんやり見えてきたら、次はそれぞれの高校や大学についてもっと詳しく知る段階に入ります。

直感で問題ありませんので、いくつか学校をピックアップしてみましょう。

学校をいっそう深く理解するために、以下の2つの方法をお勧めします。

①資料請求
②何もない日の学校訪問

 

①資料請求

まずは、「〇〇大学(高校) 資料請求」と検索して、パンフレットや入試情報を取り寄せてみましょう。

これによって、学校の雰囲気、特色、学費、入試制度などの公式情報を手軽に確認できます。

自宅で簡単にできるため、エネルギー不足を感じるお子さんにも取り組みやすい方法です。

※公立高校では、資料請求を受け付けていない場合もあります。その場合は、各高校のウェブサイトを確認しましょう。

②何もない日の学校訪問

そして、特に大学の場合、2つ目にオススメするのが「何もない日」の学校訪問です。

オープンキャンパスのようなイベント時ではなく、通常のキャンパスを体験することで、学校の本来の姿や雰囲気をじっくり感じることができます。

また、オープンキャンパスのような賑やかなイベントよりも、通常時の訪問の方がリラックスして見学できることや、エネルギーが不足しているお子さんが自分のタイミングで予定を組むことができるのもメリットです。

※この方法は、大学から遠い地域や大学が少ない地域にお住まいの方は、日常的には行えないかもしれません。その場合は無理はせず、例えば「気になる大学がある地域に家族旅行や帰省の予定があるのなら、そのついでに」予定を立ててみるのもいいでしょう。

ポイントは「抵抗感の軽減」

今回は、エネルギーが不足している不登校のお子さんでも始めやすい進路の探し方を紹介しました。

どんなお子さんも、腰を据えて進路の話をするのは心理的に負担の大きいことだと思います。

大切なのは、スモールステップで進路相談に対する抵抗感を減らしていくことです。

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