児童精神科医・さわ先生インタビュー②発達障害×不登校の娘を育ててたどり着いた「学校には無理に行かなくていい」という答え
「学校には行かなくてもいい」――そう思えるようになるまでには、数えきれない葛藤と試行錯誤がありました。
児童精神科医であるさわ先生は、発達障害と診断された娘さんたちの不登校に直面し、母として揺れ、涙し、社会や家族の視線に苦しんできました。
それでも、支援を受け、子どもとの時間を重ねる中で、「学校には無理をして行かなくてもいい」「不登校は問題ではない」と心から実感できるようになったのです。
専門家であり母親でもあるさわ先生が、不登校や発達障害の子どもを育てる親に伝えたい「根拠ある安心の見つけ方」をお届けします。
前編
目次
長女はASD・不登校、次女はADHD・SLD「とにかくつらかった」日々
―さわ先生のお子さんも、発達障害があって不登校だとお聞きしました。
さわ先生:長女はASD(※1)があって、現在不登校です。
次女はADHD(※2)とSLD(※3)があります。最初の公立の小学校で一時期不登校でしたが、今は私立の学校に転校して、登校しています。
※1:ASD…自閉スペクトラム症、Autism Spectrum Disorder。人とのコミュニケーションなどに困難が生じる発達障害。
※2:ADHD…注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害、Attention-Deficit Hyperactivity Disorder。不注意性や多動性・衝動性の特性から日常生活などに困難が生じる発達障害。
※3:SLD…限局性学習症、Specific Learning Disorder。知的な遅れがないにも関わらず、読む、書く、計算する、推論するといった特定の学習能力に困難が生じる発達障害
― 上の娘さんが不登校になったとき、どのように思いましたか?
さわ先生:とにかくつらかったですね。親の私が「学校は行くべき」みたいに思っていたので、受け入れられなかったんです。
「自分の頑張りが足りないのでは」 「自分のせいなんじゃないか」 「シングルマザーだからなのかな」
そんなことを思っていました。
(「精神科医なのに、自分の子どもが学校に行けないなんて」と)「社会から責められているんじゃないか」とも思っていましたね。




