生きるとは夢中を探すこと 歌人・俵万智が子どもたちへ届けたい思い
#不登校#行き渋り
「最後とは知らぬ最後が過ぎてゆくその連続と思う子育て」(『未来のサイズ』2020年)。歌人・俵万智さんの歌だ。昨今は母親として日常生活に根差した歌をつくり続けている。そんな俵さんにあこがれるのは、7年間のひきこもり経験を持つ瀧本裕喜さん。気持ちをうまく言葉にできない、と悩んでいた瀧本さんは、どうすれば言葉にできるのかを「言葉のプロ」俵さんに聞いてみることにした。言葉とは、短歌とは、そして子育てとは。俵万智さんのインタビューを掲載する(※写真は俵万智さん)。
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――心のなかのモヤモヤした気持ちを言葉にできなくて苦しいです。俵さんのように心のなかのものをうまく言葉にできれば、生きやすくなると思うのですが。
たしかに言葉って、心のなかのモヤモヤした気持ちを見える化する道具ですよね。どうすればモヤモヤを言語化できるのか。私は2つのことが重要な気がします。