その瞬間、すべての時がつながった。 不登校の俺と犬のハナ④

#不登校#行き渋り#犬#犬の散歩#高校生

不登校だった高校2年生の冬、いつものように柴犬ハナのリードを握る古川寛太さん。

学校へ行けない自分に苛立ち、いっそぜんぶ手離してしまおうかと、不穏な思いをめぐらせていた古川さんは、気づくとある場所にたどり着いていました。

そこは、自分が行けないはずの、高校。

古川さんとハナをめぐる物語、いよいよ最終章!!

連載「前略、トンネルの底から」第25回・写真は古川寛太さん)

著者

古川寛太

どうしてこんなところまで

家から通っていた高校まで、約6kmの道のりである。

ひとりで歩いても1時間強。そこに降雪と犬の散歩が加わったその日は、片道で2時間以上かかった。

俺にとっては何度も通った忌まわしき道だが、飼い犬である彼女にとっては初めて出会う景色だ。

そもそも、いつもは30分ほどで終わる散歩が、片道で通常の4~5倍かかっている。顔色が変わっている様子はないが、よくここまで歩けたなと思った。

高校まで来た理由は、

【連載】前略、トンネルの底から
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