スマホ没収で不登校の負のループへ  お金とスマホと俺②

#不登校#行き渋り#スマホ#高校生

高校入学とともにスマホデビューするも、不登校でスマホ没収の憂き目にあった古川寛太さん。

さらに、もともと少額だった小遣いも渡されなくなり、ストレスをやわらげるための甘いものも、自由に手に入れられなくなります。

スマホと2000円の小遣い。一見すると小さなこの喪失が、古川さんを追い詰めていきます。

連載「前略、トンネルの底から」第27回・写真は古川寛太さん)

著者

古川寛太

負のループ

このころから、小遣いももらえなくなった。

「次にあげるのは学校に行けるようになってから」と、10月の2000円は渡されなかった。

お金があったところで、友だちはいないし、2000円ではたいしたものは買えないし、いつも安い菓子を買って散財していた。

弟にアレルギーがある我が家は、卵・小麦・牛乳等を使った食材が昔から食卓に並ばない。間食にはせんべいか果物しか現れず、小遣いはその反動にすべて消えていた。

ただでさえストレスで体は糖分を欲していたし、でもそれもお金がなくなるとできない。

心も身体もどんどん負のループに入っていく。

すべては「学校へ復帰してから」

スマホは取り上げられ、お金は持たせてもらえず、携帯ゲーム機やパソコンも使えない。

すべて「学校に行けるようになってから」。

【連載】前略、トンネルの底から
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