正論で武装する父親に大学受験の件を報告(1)
#不登校#行き渋り
通信制高校に転学して高校3年生になった古川さんは、いつの間にか大学に対する関心を高め進学することを決心します。しかし、そのころには『センター試験』を受けるための申し込み期間が過ぎていて、今後の進路に関する両親との話し合いもなされていませんでした。古川さんはこの難関をどう乗り切ったのでしょうか。
(連載「前略、トンネルの底から」第36回・写真は古川寛太さん)
大学生になって、この精神の荒波をやり過ごしたい
「大学に行こうと思う」。そう決意したのは高校3年生の秋頃だった。遅すぎる決断ではあったが、なんとなく、自分のこの先の進路には「大学生」があるものだと思っていた。むしろ将来を期待された数年前や高校での周囲の意識を見る限り、進学は既定路線だと言えるだろう。引きこもっている自分が数ヶ月後に社会人として働いているシーンは小指の先ほども想像できなかった。
【連載】前略、トンネルの底から
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