「だましたな、嘘ばかりだ」息子が叫ぶきっかけになった学校の対応

 あの夏から、私はいろいろなものと戦い始めた。まずは、学校へ行けなくなった次男との戦い。

 朝は体力勝負。私より身体の大きい次男を力ずくでベッドから立たせようと必死だった。かたや次男、立たされまいと抵抗し、それでも私があきらめないとわかると今度は身体中の力を抜く作戦に変更。腕も足もぐにゃぐにゃになって、約70キロの体重が私の身体にのしかかってくる。人間ってこんなに重いんだなとヘンなところで感心する。その間、次男は終始無言、無表情。私だけが声をからして叫んでいた。

 「起きなさいよ、学校行かないと」。

 「頼むから学校行ってよ!」。

 夜は夜で静かな戦い。夕食を食べに部屋から出てきた次男に、さまざまな言葉で学校へ行くよう説得を試みた。

【連載】不登校は幸せへの道
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