フリースクール代表が仮説を提言「実は不登校は増えていない」説
「じつは、不登校数は増加していないのではないか」。調査結果では、たしかに毎年不登校数は増加しています。しかし、その実情はちがうのではないか、というのが私の仮説です。
そう考える理由がふたつあります。ひとつ目は、長期欠席の項目が不分明であること。ふたつ目は、「不登校」という文科省定義自体の不十分さ、です。
まず、長期欠席の項目についてです。30日以上学校を休むことを「長期欠席」といい、その理由として「病気」「経済的理由」「不登校」「その他」の4つの項目から、学校はひとつを選択して回答することになります。
そうなると、複合的なケースはどうなるのでしょうか。2017年までの調査では「欠席理由が二つ以上あり、主たる理由が特定できない者」は「その他」に該当し、「不登校の要因を含んでいる者」の人数が出ていました。翌年にはその文言が消え、「その他」の人数が2000人ほど減ったのです。
【連載】仮説なんですが
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