教育学者・内田良が「校則はもっとゆるくていい」と考える理由
2020年度は新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちは連日にわたって子どもの安全・安心を考えつづけました。学校のさまざまな教育活動は、縮小や廃止などの対応を迫られることになりました。
校則もその一つです。学校にはたくさんの理不尽な規則があります。それがコロナ禍のなかで「ゆるく」なりました。
最初にゆるくなったのは、マスクの色でした。校則ではしばしば、身に着ける物の色が指定されています。派手な色は「華美なもの」であり、子どもの生活や学校の秩序が乱れることにつながっていくと懸念されるのです。
マスクについては、白のみとする学校が多くありました。ところが2月半ばごろから、全国各地でマスクの入手が困難になりました。もはや色柄を選んでいる場合ではありません。
数カ月を経た今、マスクの種類はおどろくほどに多様化しました。学校でもさまざまな色柄を見ることができます。さて、子どもの生活は乱れ、学校は荒れ放題となってしまったでしょうか。
【連載】仮説なんですが
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