「ただ遊んでいるだけ?」に答えます! フリースクール代表が語る、「フリースクールの2つの価値」
「フリースクールに行ってもただ遊んでいるだけじゃないの?」。不登校の子どもの保護者の中には、子どもをフリースクールへ通わせるのを不安に思う方も。
「教育は本来、子どもたちが幸せに生きていくためのものであるはず」。フリースクール運営者・土橋優平さんが伝えたい、フリースクールの本当の価値とは。
(連載「出張版お母さんのほけんしつ」第47回・写真は土橋優平さん)
土橋優平(どばし・ゆうへい)
NPO法人キーデザイン代表理事。不登校支援のほか保護者向けLINE相談「お母さんのほけんしつ」を開設中。
夏休みが明け、1か月以上が経ちました。
「そろそろ学校以外の場所を検討した方がいいのだろうか」。
「すでにフリースクールを利用しているけど、本当にこのままでいいのだろうか」。
こう考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
時にフリースクールは、心配の目で見られることがあります。「子どもに自由にさせていて大丈夫?」「ただ遊んでいるだけなんじゃないか」といった疑問が、保護者の心の底にあるのだと思います。
フリースクールは千差万別
大前提として、「フリースクールとはこういうものである」と一概に言うことはできません。フリースクールは現在、全国に1000か所程度あると言われています。しかし、その全てが異なっていると言っても過言ではありません。
「居場所型」「学習型」「体験型」という切り分け方もできます。大人がルールを決めるところもあれば、子どもが主体となってルールを決めるところもあります。時間も、午前から午後なのか、午後だけなのか、はたまた夜もやっているのか。
一口にフリースクールと言っても、千差万別です。
それをお分かりいただいた上で今回は、学校と比較したときのフリースクールの立ち位置という観点で、フリースクールの価値お伝えしようと思います。
フリースクールの2つの価値
私が思うフリースクールの価値は、大きく2つあります。
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