優等生の僕に起きた異変 突然の体の不調は「もう限界」のサイン

いわゆる「優等生」だったしろとりゆうきさん(21歳)は中学2年生のある日、突然の体の不調に苦しみます。まったく手足が動かなくなるという謎の異変。学校へも行けなくなってしまいます。しかし今しろとりさんは「不登校を後悔していない」と語ります。どのような気持ちの変化があったのか、執筆いただきました。

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 中学2年生の9月のある土曜日。家で軽く寝転がり、部活へ行こうと起き上がったところ、突然手足に力が入らなくなり、体が動かなくなりました。これまで経験のないことで、何が起きたのかわかりませんでした。その日は1時間くらいでおさまりましたが、この謎の脱力はその後、学校や部活動中など、あらゆる時間に発生するようになりました。

 兆候もなく、突然足が動かなくなるので学校では先生に事情を説明し、イスを持って来てもらうか背負ってもらい移動をしていました。手に力が入らなくなったときは、ペンも持てないので、授業をただ聞いているだけでした。謎の脱力はやがて家でも生じるようになり、とくに朝起きた直後に起こることが増え、遅刻や欠席が重なり始めます。

 そのような日々が続くなか、周囲の生徒の僕に対する態度は不快なものへと変化していきました。自分だけ座っていると指をさされたり、無理やり歩かされたり。

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