不登校を機に「自分が嫌いになった」17歳がぶつかった理想と現実
不登校という状況になり、苦しい思いをするのは親だけはない。ときに、子ども自身も学校へ行けない自分を責め、嫌悪感に苛まれることがある。今回の執筆者Y.Yさんも「中学2年生で不登校になったとき、自分への嫌悪感に毎日苦しんだ」という1人だ。「どうしても自分を好きになれず、生きていたくなかった」というY.Yさん(17歳・女性)が、自分を好きになろうと思ったきっかけや、好きになるため重ねてきた努力と葛藤を道のりを書いていただいた(画像はイメージです)。
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中学2年生のとき、私は学校へ行けなくなったことがあります。きっかけは部活でのプレッシャーや高校受験への焦りなどで余裕がなくなったことでした。余裕がなくなっていくにつれ、仲のよかった友だちとすれちがうことも増えました。そんな環境にどうしようもない疲れを感じるようになり、学校へ行かなければならない明日が怖くなってしまったのです。
不登校になると、私は自分に対して強い嫌悪感を抱くようになりました。以前は長所に感じていた部分さえも、短所にしか感じられなくなって。親や友だちなど、まわりの人がいくら認めて励ましてくれても、自分の悪い部分にしか目が向けられなくなりました。
しだいに嫌悪感に追いつめられ、ある日私は「自分のことがどうしようもなくきらいで、もう生きていたくない」と母に伝えてしまいました。