【きっかけは母の変化だった…】不登校・自殺未遂を経験した女性が「周りと違っていてもいい」と気づけた理由
高校時代に不登校を経験した石川美香さん。悩みが深刻化したときには、自殺未遂も行いました。
石川さんは、自殺未遂後のお母さんの変化をきっかけに「周りと違っていてもいい」と気づきました。そして自身の経験から目標を新たに持ち、高卒認定試験と大学受験に合格しました。
この記事では、そんな石川さんが体験談を語ります。お母さんは、どのように変化したのでしょうか。
■目次■
人間関係・学力の不安と生活リズムの夜型化によって不登校に
高校で周りの人とうまくコミュニケーションをとれず、学校内でほとんど友達ができなかったため、高校に行くことに怖さを感じるようになりました。
また、高校受験の失敗から勉強へのモチベーションが全く湧かなかったので、どんどん高校の勉強についていけなくなりました。
そんなときに深夜のアルバイトを始めたため、生活リズムが夜型になってしまい、朝起きられなくなったことが後押しして、不登校になりました。
進級できない現実に直面し、自殺未遂に及ぶ
不登校中につらかったことは、先生や親に言われる言葉が「学校に行きなよ」とか「もうちょっとがんばりなよ」のみだったことです。
そう言われると、「高校に行く以外に選択肢がない」と思ってしまい、「高校に行けない自分には存在価値がない」と思うようになってしまいました。
そして、不登校になってから1年半ほど経った高校2年生の冬休み最後の日。
冬休み明けに提出しなくてはいけない、不登校者向けに出されていた救済措置の課題を全くやっていなくて、進級できないという現実に直面しました。
絶望的な気分になりました。
そして、心療内科で処方してもらったものの飲まずに溜めていた抗鬱剤や抗不安薬を、一気に100錠から200錠ほど飲み込みました。
「死にたい」と思っていたかはわかりませんが、そのときはとにかく目の前にある現実から逃れたかったんです。
目が覚めると救急病院にいました。自傷防止のために体中を拘束されて、点滴を打たれていて、まるで映画の世界でしたね(笑)
母の変化をきっかけに、周りと違ってもいいのだと気づき、高校中退を決意
そんな危機的な状態から、現在のように大学に楽しく通えるまで立ち直れたのは二つのきっかけがあったからです。
母が与えてくれた一つ目のきっかけは、