「1週間に30分が働ける限界」そんな私に就労支援はつらかった
ひきこもり経験者で、現在は講演などに従事するひきこもり発信プロジェクト代表・新舛秀浩(しんます・ひでひろ)さん。新舛さんはひきこもり当時、いくつかの支援につながった。しかし、支援を受けてよけい苦しい気持ちになったこともあったと言う。苦しかった支援とありがたかった支援、それぞれについて書いていただいた(※写真は新舛秀浩さん)。
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私は現在、ひきこもりを経験をした者として講演などを開催し、不登校の親御さんやひきこもりの親御さんの支援に従事している。そんな私が、かつて複数のひきこもり支援を受けた経験から、受けてよかった支援と、よくなかった支援を書いていこうと思う。
高校に在籍していたとき、私はマスコミを志望した。そのため非常に努力をして大学受験に挑戦し都内の中堅大学に合格した。その後、体調不良や大学との相性により大学を辞めざるを得なくなり「ひきこもり状態」になった。
ひきこもりのあいだ、多くの人と同じように会社で働いて経済的な自立をしたいと、いつも考えていた。