「ふつう」から外れることが怖すぎて 私が不登校に「なれなかった」理由
高校3年生のとき「行事のすべてが地獄になった」と言うペンネームN.Sさん。しかし、不登校という選択肢はなかったという。「不登校になれなかった」と語るN.Sさんに、当時の思い、そして今考えていることを書いていただいた(※写真はペンネーム・N.S さん)。
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「学校に通うことが『ふつう』」。いつごろからこのような価値観を信じるようになったのか。「学校に通うこと」を「ふつう」とするならば、私が「ふつう」であったのは小学校入学から高校2年生まで。「ふつう」から逸脱しかかっていたのが高校3年生のころだろう。
高2までは私も自分が「世間並み」、「ふつう」であることを疑っていなかった。それが揺らいだのは高校3年生、受験を控えた年だ。