不登校のサポート団体・専門家(相談先)の例と探し方を紹介します

#不登校#行き渋り

お子さんの不登校のことは、保護者だけ、家庭だけで抱え込まないようにしましょう。不登校のことを相談できるサポート団体はたくさんあります。

この記事では、不登校オンライン編集部の知見に基づき、サポート団体・相談先の探し方と例を紹介します(随時更新します)。

サポート団体・相談先は、様々な事例や対応法を知っています。早め・積極的に相談して、つながりを保つことで、子どもも保護者も気が楽になります。そして何より、「実際のあなたのお子さん」が次の一歩に進むための具体的な方法がわかっていくはずです。

相談先①不登校の支援団体

現在の日本には、不登校の支援団体、フリースクール、不登校に詳しい学習塾など、不登校関連の民間団体がたくさんあります

これらの団体には、それぞれに独自の理念、支援方法、事例、ノウハウなどがあります。

例えば、「〇〇市 不登校 支援団体」「〇〇県 フリースクール」などとインターネットで検索すると、お近くの団体が見つかります。

また、遠方からオンラインで相談できる団体もあります。

見つけた団体の理念や支援が子どもに合いそうなら、問い合わせてみましょう。

相談先②公的な相談窓口

市区町村などが運営する公的な相談窓口もあります。例えば、次のようなものです。

  • 児童相談所、児童相談センター
  • 教育センター
  • ひきこもり地域支援センター
  • 発達障害支援センター

自治体によって名称や機能が異なる場合もあります。お住まいの自治体の相談窓口については、市区町村の公式サイトや代表電話で確認しましょう。

相談先③不登校の「親の会」

全国各地に、不登校の子どもがいる保護者同士が集まる「親の会」があります。

親の会では、会の目的によって、お互いに悩みを相談したり、有益な情報を交換したり、雑談をしたりすることができます

同じ悩みを共有できる方が近くにいるだけで、抱えている不安がやわらぐこともあります。

インターネットで、「お住まいの都道府県・市区町村名」と「不登校 親の会」を組み合わせて検索すると、お近くの会が見つかります。

オンラインで参加できる会もあります(オンラインコミュニティ「親コミュ」はこちら)。

見つけた会が合いそうなら、ぜひ参加してみてください。

相談先④医療機関

子どもの「学校行きたくない(行き渋り・不登校)」には、病気や障害が関係することがあります

そうした可能性がある場合には(または、その可能性をなくしたい場合には)、ためらわずに医療機関へ相談してください。

相談先⑤在籍している学校

子どもの在籍している学校も、相談先の候補となります。

子どもが信頼している先生などがいれば、相談してみましょう。「今の担任」以外にも、相談先の候補はいます

  • 去年までの担任
  • きょうだいの担任
  • 学年主任
  • 教頭・副校長
  • 校長
  • スクールカウンセラー
  • 養護教諭

家庭ではわからない学校での様子や、成績・出席日数などを踏まえた上で、具体的な対応を一緒に考えることができるかもしれません。

学校にはすでに相談していて、対応に違和感があった場合には、無理に相談を続ける必要はありません。転校・進級・卒業に関わる情報などは受け取れるように、負担にならない最小限の事務連絡は保ってください。

相談先⑥その他

その他にも、お悩み相談の窓口を、下記のページで紹介しています。
お悩みのあるあなたのために、相談先一覧をまとめて紹介します
リンク先は、不登校オンラインと同じく株式会社キズキが運営する「不登校や中退などの方々のための完全個別指導塾・キズキ共育塾」のウェブサイトです)

おもに「子ども・若者」本人のための相談先を掲載していますが、保護者が利用できるものもあります。保護者から子どもに、「家族に言いづらければ、こんな相談先があるよ」と伝えることもできます

ぜひ参考になさってください。

補足①サポート団体は、保護者にも役に立つ

保護者のサポートも行う団体もあります。次のような「保護者としての悩み」も、具体的な解決方法がわかっていきます。

  • ずっと家にいる子どもとどうコミュニケーションをとったらいいのか、一緒にどのように過ごせばいいのかわからない。
  • 自分の子育てが「合っている」のか知りたい。
  • 夫婦のすれ違いをなんとかしたい。

補足②サポート団体とは「相性」がある

「お子さん・ご家庭」と「サポート団体・相談先」の関係には、相性があります。

お子さん・ご家庭として「ここは合わないな…」と思うこともあるでしょうし、サポート団体の側としても「うちのサポートの方針・内容が合わない子どもや家庭もある」ということを知っています。

単純化した例として、次のようなパターンが考えられます(他にももちろんあり得ます)。

  • 「不登校からの大学受験をサポートする団体」は、「不登校からの就職を目指すお子さん」のサポートには向いていない(ことがある)
  • 「今在籍している学校・クラスへの登校再開を前提としたサポート団体」は、「それを目指していないお子さん」のサポートには向いていない(ことがある)
  • 居場所としては人気のあるサポート団体だが、勉強を教えることは対応していない(ことがある)

1つのサポート団体・相談先が合わなかったとしても、「もうダメだ」とあきらめないでください

「ここは合わなかったな。次を探そう」と切り替えると、保護者も子どもも気持ちが楽になります。

最後に〜不登校に伴う苦労や大変さはあるが、サポート法も必ずある

「子どもが学校に行けないと(不登校だと)、将来に向けてよくないことがあるのでは」という声は、非常によくお聞きします

例えば、次のようなものです。

  • 勉強が一時的に止まる。
  • 人とのコミュニケーションが減る。
  • 家から出なかったり、昼夜逆転だったりすると、健康によくない。
  • 中学生の場合、内申点が低くなって受験できる高校が減る。
  • このまま引きこもりになるのでは。
  • 保護者としても、子どもの世話をするために、仕事との兼ね合いを考える必要がある。

そうした苦労や大変さがあることは、否定はしません。
お子さんは、一時的には立ち止まるかもしれません。
不登校を繰り返すこともあるでしょう。

ですが、大丈夫です

これは、無責任にそう言っているのではありません。

世の中には不登校や引きこもりの人たちを様々な面からサポートする団体がたくさんあるから、そう言えるのです

あなたのお子さんに合うサポート団体やサポート法は、必ずあります。

お子さんのことを保護者だけ・家庭だけで抱え込まず、ぜひ「お子さん(と保護者の方)に適したサポート団体」を探してみてください。

そうすることで、お子さんも保護者の方も、必ず「次の一歩」に進めます。

 

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