子どもが不登校……。PTAとはどう付き合えばいいの?

#不登校#行き渋り#PTA

子どもが学校に行けていない。保護者の方はそれだけで不安な日々を過ごされています。
そんな中、PTAの仕事が回ってきてしまった……。これって参加しないといけないの? 
学校やほかの保護者の方には相談しづらいこの話題についてまとめました。

編集

不登校オンライン編集部

不登校でも、PTA活動には参加しないといけないの?

不登校の子どもの保護者から、「不登校でもPTAには参加しないといけないの?」というご相談をいただくことがあります。

PTAは任意加入の団体です。とはいえ、大半の保護者が加入していますし、全員加入を前提として加入の同意をとらない学校もあるようです。

子どもが学校に行けていないのに保護者が学校に行くのはつらい。PTA役員に選出されるなんてもってのほか。そんな思いをされている方は少なくありません。

学校によっては、輪番制の登下校の見守りや学校行事のお手伝いなど、さまざまな活動があり、負担に悩まれる方も多くいらっしゃいます。

子どもが不登校で、PTA活動がキツい場合は

ほかの保護者はどうしていたのか、自分で情報収集をする

ほかの不登校の保護者はどうしていたのかを聞ける場があるなら、まずはそこで情報収集してみるのがいいでしょう。

「PTA活動に参加できない旨を誰にどう伝えたか」「どのように負担を減らしたか」など、先輩保護者の体験談が一番役に立ちます。

担任の先生に相談する

ご自分の参加しやすい親同士のコミュニティがすぐに見つからない方は、まず担任の先生に相談してみましょう。

PTA活動に参加できない旨を誰に伝えればいいのかわからない場合も、担任の先生に窓口になってもらえるよう掛け合うのがよいでしょう。

スクールカウンセラーに相談する

忙しそう、普段コミュニケーションを取らないので話しづらい、などの理由で担任の先生と話すのにストレスを感じるなら、学校にいる「教員」以外の方に相談してみるのはいかがでしょうか。

スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーがいる学校もあります。もしかしたら、これまでの事例を知っているかもしれません。

役員に選出されないよう交渉する

「役員に選出されるのは何としても避けたい」という方も少なくありません。

役員が免除される場合の規定がある学校もあります。不登校が免除の対象になるかどうかは学校によるので、まずは話しやすい先生に窓口になってもらい、PTAに確認してみましょう。

免除対象者の規定はなくても、「役員の免除申請」ができる学校もあるようです。正式に免除されない場合でも、事情が考慮される可能性はあります。お子さんの現状と保護者の意向や気持ちを、感情的にならないようしっかりと伝えることが大切です。

「ほかの保護者はやっているんだから」と、無理にガマンする必要はありません。

PTAを退会する

どうしても活動に参加するのがつらい場合は、PTAを退会するという方法もあります。

PTAへの加入は任意なので、入らない、退会するという選択肢があります。

とはいえ、周りの保護者や先生からどう思われるか、不安かもしれません。

担任の先生には事前に事情を説明して、「心苦しいのですが、子どもが学校に行けるようになったら再度加入します」などと伝えておくとよいでしょう。

とにかく無理をしない

「ほかの保護者に負担をかけて、よい印象を持たれないんじゃないか」「学校の先生に迷惑をかけるんじゃないか」「わが子が不利な扱いを受けるんじゃないか」と、心配されるかもしれません。

しかし、一番大切なのはご自身が無理をしないことです。無理して活動に参加することで保護者の気持ちが不安定になり、お子さんのケアに影響することは、もっとも避けたいことです。

「子どもが元気になることが最優先!」と、割り切って休みましょう。

子どもが不登校で、PTA活動に参加し続けるメリットは?

先生方に顔を覚えてもらえる

学校の先生は、授業や学級運営、部活動など、業務過多でなかなか電話も繋がらないことが多いです

PTA活動に参加することで保護者が学校に行く機会が増え、先生方に顔を覚えてもらいやすくなります

担任の先生だけでなく、学年主任や教頭など、普段1対1で話すのが難しい先生にも、ちょっとした相談に乗ってもらえるようになるかもしれません。

ほかの保護者とのコミュニケーションがとれる

PTA活動に参加することでほかの保護者との繋がりができ、安心感を得られる場合があります。

ほかの保護者と話すうちに、「実はうちも不登校で……」という話になったりして、不登校に関する情報が得られることもあるかもしれません。

PTAの雰囲気にもよりますが、保護者が孤立感を抱くのを避けられるというのも、活動に参加するメリットと言えるでしょう。

子どもと離れる時間をつくることができる

不登校の子どもと四六時中一緒にいるのは、さすがに息が詰まります。自覚はなくても、子どものことに多くの時間とエネルギーを費やすなかで、ストレスを抱えていることもあります。

PTA活動に参加することで、子どもと少し距離を取れるのもメリットの1つかもしれません。

保護者だけで抱え込まないで相談を

不登校の子どもや保護者をサポートする機関・団体はたくさんあります。そこではもちろん、「PTAとの付き合い方」も相談できます。(相談先の例や探し方は、記事「不登校のサポート団体・専門家(相談先)の例と探し方を紹介します」をご覧ください)

ほかの保護者や担任の先生との繋がりがうすい、「退会」を言い出しにくいなど、お困りのときは、ぜひ積極的に利用してください。

大切なことは「保護者だけで抱え込まない」ことです。

保護者がサポートを受けることで、不安が軽減され、安心してお子さんと関わっていくことができます。保護者の安心は、お子さんの安心にもつながります。

お子さんも、保護者のみなさんも「次の一歩」へ!

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