【不登校回復期】個別指導と相性抜群! 話題の学習法「精緻的質問」とは?

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「個別指導? 集団授業? はたまた独学? 結局どれがいいの??」
不登校のお子さんの学習環境について、さまざまな情報を目にして迷っていませんか?

心のエネルギーが回復してきたお子さんは、「勉強の再開」にも興味が向いていきます。

そんなお子さんの学習環境を選ぶときに重視したいことの一つは、「投入した時間が充分な学習効果につながるかどうか」です。
とくに受験生の場合は、目標時期までのタイムパフォーマンスが大切です。

今回は、話題の学習法から見る学習環境選びのポイントをご紹介します。

【不登校回復期とは】
心理状態が改善され、心的エネルギーが溜まりだし、1 人での外出が自由になってくる期間です。この記事は、主にはこの時期のお子さんがいる保護者さんのための内容です。もちろん、それ以外の時期の方にもお役立ていただけます。

編集

不登校オンライン編集部

「なぜ?」は学習効果絶大!

「精緻的(せいちてき)質問」という言葉をご存じでしょうか?

「精緻」とは、細かいところまで注意が向けられていること、非常に詳しく細かいことを表す言葉です。

つまり精緻的質問とは、あることがらについて「なぜ?」「どのように?」と、細かく探っていく質問のことです。
認知心理学では、精緻的質問をしながら勉強することが、ただ黙々と聞いたり音読したりするよりも、高い学習効果が得られるとされています。

以下は、精緻的質問を取り入れた学びの流れです。
①新しい知識を入れたら「なぜ?」「どうして?」と問いかける
②問いかけに対する答えを考える
③答えを客観的に見て、理解が不足している部分を補強し、さらに別の質問をしてみる……

精緻的質問が得意なのは「個別指導」

精緻的質問で重要なのは、「問いかけのタイミング」と「質問の角度の豊富さ」です。

個別指導なら、自分では気づかない角度からの精緻的質問を自分に合ったタイミングで投げかけてもらえます。

「これはどうしてだと思う?」
「理解度を確認するためにクイズを出すね」
「惜しいね! 実はこうなんだよ」
「こないだの授業とどうつながるか分かるかな?」

このように、先生がその場で適切な質問を投げかけることで、効果的に学習を進めることができます。

独学や集団授業でも精緻的質問を取り入れられる?

結論から言うと、独学や集団授業でも精緻的質問を取り入れることはできます。

ただし、独学や集団授業では精緻的質問を自分で考えなければなりません。適切なタイミングで行われるように工夫する必要もあります。

さらに、自分の答えを確認したあとで足りないところを補うために、いろいろな角度で自問する「しかけを作る」ことも大切です。

独学では理解を深めることが難しいと感じる方が多いのは、ここに原因があります。また、集団授業では、自分に合ったタイミングや理解度に合わせた質問が難しいことが多いです。

もし、集団授業や独学で精緻的質問を取り入れた学習がうまくいかない場合、個別指導への変更を検討してみましょう。前述のとおり、個別指導と精緻的質問は相性がいいのです。

なお、「基本的には一人でも精緻的質問を取り入れた学習ができるけれど、特定の科目だけはうまくいかない」というケースもあります。全科目ではなく、苦手な科目だけ個別指導の先生の「しかけ」に任せるのもよい戦略です。

学習環境選びに妥協しないで

今回は学習環境の選び方について、一つの視点をご紹介しました。

学習がうまくいっていないように感じている人も、精緻的質問を取り入れた学習法で、理解度が大きく向上する可能性があります。

学習スタイルと学習環境の選択は、学習のタイムパフォーマンスに大きく影響します。

認知心理学的な視点を取り入れて、お子さんに合った学習スタイル、学習環境を探してみてください。

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