【総合型選抜】「不登校・中退で面接が不安…」でも、コレをおさえれば大丈夫!
大学や専門学校の、秋の総合型選抜試験の時期が近づきました。
「総合型選抜に向けて、夏休み中にオープンキャンパスに行った(行く)」という方もいらっしゃることでしょう。
ただ、お子さんに不登校や中退の経験があると、親御さんとしても面接を不安を感じることがあるかもしれません。
「不登校だったことをどう伝えたらいいんだろう…」
お子さんが不登校を経験していたとしても、そして中退していたとしても、大学や専門学校で学びたいという気持ちを面接でしっかりと伝えられれば大丈夫です。
実際に、「不登校や中退を経験して、総合型選抜で大学・専門学校に合格した先輩」はたくさんいます。
今回は、不登校や中退の経験がある方が面接でよく悩む質問と、その答え方のポイントをご紹介します。
ポイント1:志望理由を明確に伝える
◆「本学を志望した理由をおしえてください」
志望理由は、必ず聞かれる質問です。
事前に志望理由書を提出している場合、面接相手はそれを手元に置きながら話を聞いています。
基本的には、「志望理由書に書いたことと同じことを答える」ことが大切です。
志望理由としては、その大学や専門学校で学びたいことや、やりたいことを率直に答えましょう。
「不登校や中退を経験した自分がこんなことを言っていいのかな」と遠慮する必要はありません。
お子さんがその学校に行きたいと思う理由や、学びたい気持ちを正直に伝えることが重要です。
後のポイントにも共通しますが、「うまく言葉にできない」と感じる場合は、(学校や)塾の先生と一緒に志望理由を考えるとよいでしょう。
ポイント2:高校時代の取り組みを振り返る
◆「高校時代がんばったことを教えてください」
この質問は、不登校や中退を経験したお子さんにとっては、少し答えにくいかもしれません。
この場合、「学外の活動でがんばったこと」を話すとよいでしょう。
ポイントは、「継続したこと」があるかどうかです。
継続したことがあれば、それを話しましょう。
継続したことがなければ、「チャレンジしてみたこと」や「やってみたこと」を書き出してみるとよいです。
大切なのは、その活動で「どのような困難や問題を乗り越えたか」、「どのように成長したか」を説明できることです。
さらに、その経験を、大学や専門学校でどのように活かしたいかを話せると、面接相手によい印象を与えることができます。
ポイント3:夢や目標がなくても大丈夫
◆「将来の夢や目標はありますか?」「入学後の目標はありますか?」
不登校や中退を経験したかどうかに関わらず、「将来の夢や目標なんてない」と感じるお子さんも多いです。
夢や目標がない場合でも、焦らなくて大丈夫です。
大学や専門学校は、必ずしも将来のビジョンが明確な学生を求めているわけではありません。
求めているのは「この学校で学びたい学生」です。
「この学校で学ぶことによって、将来を見つけていきたい」という意欲を面接相手に伝えることができれば十分です。
- 「●●を学びたい」
- 「技術を身につけたい」
- 「資格を取りたい」
など、「入学後にやりたいこと」を話すといいでしょう。
ポイント4:不登校・中退の経験をポジティブに語る
◆「どうして高校に行っていないのですか?」
◆「どうして通信制高校に行っているのですか?」
この質問はあまり多くはありませんが、不登校経験者や通信制高校生は聞かれることがあります。
その時は、答え方に少し注意が必要です。
例えば、「担任が怒りっぽくて、学校に行くのが嫌だった」という理由であっても、他人を悪く言う表現は避けましょう。
「担任の先生の熱血指導と相性が合わず、通学が難しくなった」といった柔らかい表現に変えるとよいでしょう。
「勉強がわからなかったから」という場合も、「努力したが、学校の勉強のスピードについていくのが難しかった」などと表現するのがよいです。
さらに重要なのは、「不登校後のストーリー」です。
不登校や通信制高校への転校、高校中退などを経てから、お子さんが「何を克服したのか」あるいは「現在、克服しようと努力しているか」をしっかり伝えることが大切です
たとえば、次のように、「自分を見つめ直して努力した(今、している)」ストーリーを語りましょう。
中学校でいじめにあって不登校になり、人との関わりが少なくてすむ通信制高校に進学した。その後、自分を見つめ直し、ボランティア活動に参加して少しずつ対人関係を回復して行った。自分が経験した対人関係の挫折を活かして、大学では教育を学び、教師を目指したい
「不登校・中退経験によって自分はどう変わったか」をしっかり説明できれば大丈夫です。
まとめ
今回は、面接のポイントについてご紹介しました。
受験という大きなイベントは、お子さんだけでなく、親御さんにとっても大変な時期ですよね。
どうか、気を張りすぎず、時にはカフェでリラックスしたり散歩をしたりして、自分自身もリフレッシュしてくださいね。
※お子さんの(不登校・中退・受験の)ことを、親御さんだけで対応する必要はありません。不登校の親子をサポートする団体などはたくさんありますので、ぜひそういうところも探してみてください。