【ゲーム・スマホ特集】ヤバい噂、それって本当? 児童精神科医がズバリお答えします!
#不登校#行き渋り#ゲーム#スマホ#関正樹
児童精神科医・関正樹先生インタビュー。第4弾はいよいよ最終回。
テーマは、「ゲーム・スマホの本当・うそ」です。
メディアの報道やSNSの書き込み、身近な人たちからの「忠告」に、ついつい不安になりがちな私たち。いつの間にか、自分の思い込みに縛られて身動きが取れなくなることも……
気になるあのギモンを、関先生が丁寧に解きほぐしてくれました!
目次
■それって本当? その1
「長時間ゲームをするせいで、勉強する時間がとれません」
「ゲームをやめたらお子さんは勉強するか」問題。いわゆる「トレードオフ仮説」ですね。
日本の子どもたちを調査した研究で、1時間ゲームをやめさせても、男子で1.86分、女子でも2.70分しか勉強時間が増えないことがわかっています(中室牧子『「学力」の経済学』、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2015年)。
ゲームをやめることと勉強を始めることは、同義ではありません。
ゲームを取り上げられたお子さんたちは、YouTubeなど別の暇つぶしに時間を使います。YouTubeも取り上げられたら何をするかというと、何もしないでぼんやしているんです。
決して、勉強時間が増えるわけではありません。
子どもの勉強へのモチベーションが低いのは、自分にマッチした課題が与えられていないからかもしれません。簡単すぎても、難しすぎてもダメなんです。
ほかにもさまざまな要因があるでしょう。
いずれせよ、子どもの勉強へのモチベーションを上げるには、ゲームを取り上げるよりも、課題を達成したときに子どもが楽しいと思える環境を整えることのほうが、ずっと効果的です。
■それって本当? その2
「長時間のゲームで視力が低下しないか心配です」