不登校経験者、現・書道家 成田真澄さんに聞く
今回は、成田眞澄さん。小学校のときに不登校になり、現在は書道家として、手書き筆文字にこだわった掛け軸やウェルカムボードなどの制作および販売を、自身のホームページ「筆字屋」を通して行なっている。
「私は書道に救われた」と話す成田さんに、不登校のいきさつや自身にとっての「書道」とは何か、うかがった。
成田さんが不登校になったのは、小学校3年生のとき。通っていた私立の女子校での学習の進め方に疑問を抱いたことがきっかけだった。
「勉強に非常に力を入れていた学校で、テストの点が10点下がっただけで、親が呼び出されるほどでした。宿題も多くて、寝るのが深夜になることもざらでした。『こんなのおかしいって』って、ずっと疑問を感じてて。『学校に行きたくない』って思うようになり、しだいに発熱や頭痛といった身体症状が出始めるようになりました。親に連れられて病院のカウンセリングにも通いましたね」。