実体験をもとに不登校を題材にした映画『絆王子と無限の一歩』8/18(日)上映会・不登校についての談話会開催 @扇町ミュージアムキューブ(大阪)
不登校生の理解が広まり学ぶ場所・居場所が整備されている昨今、文科省の調査では4割の当事者が学校内外の専門・相談機関に繋がれていない現状がある。
映画『絆王子と無限の一歩』は、物語を通して不登校のことや支えている人たちのことを伝えるために作成された作品。
取材を元にした高いドキュメンタリー性と青春映画としてのエンターテイメント性が評価され複数の映画祭に招致・受賞を重ね、東京神田ファンタスティックフィルムコンペティション2023では準グランプリを獲得。「ハンブルグ日本映画祭」に推薦され海外上映を果たす。
この度は海外上映を記念し、上映会と不登校についての談話会を開催します。
問い合わせ
Mail:tomarigicrs@gmail.com
公式サイト:https://tomarigi-c.jimdofree.com/
映画の上映依頼を随時受付中
○公演概要
- 公演名:『絆王子と無限の一歩』
- イベント形式:映画の上映。同日に不登校についての談話会、演技のWSを開催する。
- 監督・脚本:竹田和哲
- 原作・プロデューサー:八柳(はちやなぎ)まごいち
- 映画出演者:りんだ、古谷依織、桜木ひまり、玉井敬大、天希明日香、小野愛寿香、井之上チャル、佐渡山順久、玉垣翔太
- 日時:2024年8月18日(日)
〇10:30~12:05
本編上映会
アフタートーク 登壇:竹田和哲監督 古谷依織 桜木ひまり
〇12:15~13:15
談話会
ゲスト 山本航平(明誠高等学校北大阪 SHIP 代表)
〇13:30~20:00
竹田監督WS『心をゆさぶる演技』 - 会場:扇町ミュージアムキューブ
大阪メトロ堺筋線「扇町」駅から徒歩3分
JR 環状線「天満」駅から徒歩7分 - 作品問い合わせ:tomarigicrs@gmail.com
〇あらすじ
ハルコが不登校になった。理由は誰も知らない。幼馴染・カイトは、ハルコの書く小説「絆王子と無限の一歩」を介して彼女の気持ちを知ろうとする。不登校児・ヒバリはハルコを不登校仲間に引き入れようとする。
クラスの優等生・サクラはハルコを学校に連れ戻すために策を練る。それぞれの求める”正しさ”が、苦い痛みと共に絡み合う。実体験を基に描かれる、答えのない問題と向き合う少年少女たちの物語。
○今までの実績 上映後のこれから
- 兵庫県内の小学校・中学校教員研修にて使用
- 大阪府内の大学の教職サークルにて映画を教材にした授業の実施
- 若手の登竜門「TAMA NEW WAVE」ある視点部門に入賞
- 石垣島湘南ドキュメンタリー映画祭にて長編部門佳作
- ABCホール関西小劇場映画祭にて上映
- 東京神田ファンタスティックフィルムコンペティション 2023 準グランプリ
- ハンブルグ日本映画祭 推薦
- 西成ドラゴン映画祭での上映
今後とも映画祭や映画館での上映、教育や福祉や学校の先生を目指す学生たちへの教材として利用されることを目指して展開・上映先を募集している。
関係者からのコメント
○監督 脚本 竹田和哲
蜷川幸雄主宰劇団で演技を学び、自身でも劇団主宰を務める傍ら、映像カメラマンとしても活動中。監督を手がけたショートフィルムで内閣府×KADOKAWA 奨励賞を受賞。
出演作にドラマ「科捜研の女」「特捜9」「ナイトドクター」映画「燃えよ剣」など。今作が初の映画監督となる
この作品は、自分自身でもまだ言語化できない不安や悩みを抱えた子どもたちの物語です。
不登校経験者の方々や不登校支援に携わる方々のご協力を頂きながら、現代の不登校のリアルに少しでも寄り添える作品にできるよう努めました。
楽しんでいただけますと幸いです。
○原作 プロデューサー 八柳まごいち(とまりぎクリエーターズ代表)
数学の中学校の講師、通信制高校の教員を経て、放課後等デイサービスの児発管として発達特性や不登校傾向の子どもたちの支援を行う傍ら、とまりぎクリエーターズの代表として舞台企画・脚本を中心に表現に携わる。取材を軸とした舞台脚本の制作に当事者や福祉・教育関係者からの定評がある。
文科省が学校に対して行った調査によると不登校の一番の要因は無気力・不安で本人に起因するものだという。子どもたちはどう感じているのだろう。不登校が急増し約30万人、1クラスに2人はいる昨今、フリースクールや通信制高校、子どもたちの学ぶ場所や居場所、進路が増える中で、学校内外で相談を受けていない児童生徒数が4割近く、まだ偏見の声であふれ支援の手が十分に届いていない現状があります。※児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査(令和4年度より)
『絆王子と無限の一歩』は不登校の当事者・支援者に取材を行い実体験をベースに制作され、それぞれ思いの持った出演者・スタッフが多く参加しています。1つ1つのシーンに当事者がよく感じることや支援者の工夫などが隠れており、リアルさや当事者・現場の思いを追求しました。
物語には共感しあう力があります。不登校には子どもによって様々な要因がありますが、少しでも当事者たちのことを知って欲しい。そして観てくださる皆様と、傍にいる人と向き合う大切さと難しさを共有しあいたい。そんな時間を作ることができればと思います。
【↓↓不登校オンラインにいただいたコメント↓↓】
誰かを悪者にして不登校を語りたくない。そんな思いから、この映画は生まれました。
高校時代、不登校に対する偏見から不登校の後輩を傷つけた経験があります。大人になり、通信制高校の教員として生徒たちと接する中で、不登校のイメージが変えられていきました。「みんな本当におもしろい。きっとうまくやっていける」。
この映画では、セリフにするとただのコトバになってしまう場面を、ていねいな心象効果で表現しています。映画ならではの伝え方で、不登校のリアルを届けたいと願っています。
○作品の見どころ
・当事者や支援者、教育福祉関係者の協力をえたリアルさへの追求
面談で大切な話をする際に教員は真剣さを伝えるために真正面に向かうが、支援施設の職員は話しやすさを重視し真横に座り、意図的に目を合わせないようにすることで緊張しないように配慮するなど、セリフにはないが細かな職員のこだわりを作品に反映させている。
・不登校への思いがあり映像の初出演の学生たちが主演に挑む
出演者はエキストラを合わせ30人近く。その大半は主演を含め映像未経験の学生で構成されている。レッスンを重ねて撮影へ挑んでいることもあるが、作品を通して伝えたい等身大の思いが当事者や教育関係者へ伝わり、映画祭関係者からも評価を得ている。
・心象効果へのこだわり
「映画でこそ伝えられること」として不登校の当事者でしか共感しづらい焦りや社会への恐怖感などを、感じてもらえるように演出や情景の効果で表現している。またロケ地の一つである京都府舞鶴市の由良川橋梁が魅せる、曇天時の飲み込むような大きな海と晴れ渡った際の彩り豊かな絶景の変化も見どころの一つである。
○来場者からのコメント
最近の調査で、不登校児童生徒が24万人を超えた(※)という。その一人一人に学校に行かない、行けない理由がある。すべて理解できなくとも、それぞれの歩む人生に寄り添うことの大切さをこの映画は教えてくれる。(教育関係者)
※鑑賞当時の調査で約24,4940人、2023年12月現在では299,048人である。
不登校支援には正解がないからこそ、自分の人生観に押し付けることなく見守る必要がある。不登校当事者、友人、先生、保護者、それぞれの立場の気持ちに寄り添いながら観られる映画でした。(NPO法人代表)
あの頃の脳内世界の旅路を、今を懸命に生きる当事者に 共有できる場がこの映画から生まれるのなら、俺も少し救われると思う。(不登校経験者・アーティスト)
○メインスチール
○制作団体 とまりぎクリエーターズ
「これから羽ばたく人を応援する」をコンセプトにした演劇を中心とした企画集団。
コロナ渦にいて特別支援学級を題材に発達特性を題材にしたオンライン舞台『ヒバリは巣立っても、』や、学生応援のオンライン演劇『とまりぎコレクション』、児童福祉施設に向けて衛星講習や栄養の学習やパフォーマンスを行うボランティアチーム『童子隊』などを展開する。
発達特性を題材にした映像演劇『ヒバリは巣立っても、』
学生応援企画『とまりぎコレクション』
児童福祉施設での公演『童子隊』