【ゲーム・スマホ特集】子どものゲーム・スマホ使用、何が心配? 保護者アンケートから①
「不登校オンライン」では子育て中の保護者の方を対象に、子どものゲーム・スマホ使用に関するアンケートを実施しました。
ゲーム・スマホの使用のそれぞれについて、「心配ごとがある」と回答した方に、どんなことが心配かを自由にお答えいただきました。
回答には、保護者のみなさんのゲーム・スマホに関する率直で切実な思いが吐露されていました。
さっそく、見てみましょう。
目次
心配ごとの筆頭は「長時間使用」
ゲーム・スマホとも、心配ごととして最も回答が多かったのは「長時間使用」。
回答には2つの傾向が見られました。
1つは、端的に「長時間使用」とする回答、もう1つが、「長時間使用の何が問題と感じるのか」を具体的に記述した回答です。
「長時間使用」に対して漠然とした不安はありつつも、その「正体」がまだつかめていない。そうした方も、少なからずいらっしゃるようです。
ご自身の不安や心配を深く理解するために、ほかの保護者の回答が参考になるかもしれません。
心配なのは「勉強」「体」「心」への影響
ゲーム・スマホの長時間使用に関する心配ごとは、大きく3つの傾向に分けられることが見えてきました。
「勉強に関すること」「体の健康に関すること」「心の健康に関すること」の3つです。
勉強に関すること
- 勉強が手につかなくなっている
- やらなければならないことが疎かになっている
体の健康に関すること
- 睡眠時間など、生活リズムを保てなくなっている
- 視力が低下するのではないか
- 運動不足になるのではないか
心の健康に関すること
- 脳に影響があるのではないか
- ゲーム依存、スマホ依存になるのではないか
- 情緒不安定になっている
1日のうち、トータルで5時間ぐらいはゲームをやっています。本人によると、ゲームは好きだけど、長時間やるのは現実逃避もあるみたいです。心から楽しくてやっているならよいのですが、本人も心から熱中できるものがないことで自分はダメだと思ってしまっているので、つらいだろうなと思います。昼夜逆転もなく、食事や日常生活は送ってはいますが、体力も落ちて、肥満などが心配です。(サクサクさん)
部屋に引きこもって長時間してしまうため、運動不足や睡眠不足で身体に不調→自律神経の乱れ→イライラしたり鬱っぽくなったりする→ゲームでストレス解消、の悪循環で抜け出せない。(ゆうさん)
「長時間使用」以外の心配ごとは「お金」「対人関係」「興味・関心・情報」
子どもがゲーム・スマホを使用するにあたって、「お金」「対人関係」「興味・関心・情報」に関する心配ごとも挙げられました。
回答数は「長時間使用」ほどではないものの、多くが具体的な記述でした。
お金に関すること
- ゲーム課金
- キャリア決済(※)が高額になっている
※商品等の代金を、携帯電話キャリアの料金とまとめて支払える決済サービス
課金をせがまれました。まだお金の計算が出来ず、お金の価値を分かっていない子に、課金とどう向き合わせるか。(tomoraviさん)
対人関係に関すること
- オンラインでつながっているのが、どんな人かわからない
- SNSでのトラブル
- 現実での人との関わりを面倒くさがるようになった
子どもの友だちの保護者から「あの子はゲームばかりしているから遊んでほしくない」などと煙たがられるのではないかと心配です。(かたこさん)
興味・関心、情報に関すること
■ゲーム
- ほかのことに興味を示さなくなった
■スマホ
- 情報が偏っていて、社会で起こっていることに興味がわかない
- 動画の影響力が大きく、保護者の言葉に耳を貸さない
- 知らないうちに闇バイトなどの事件に関わってしまわないか
- 便利に情報を得られるため、自分で考える力がつかないのではないか
「ついていけない」と悩む保護者も
少数ではあるものの、保護者が「子どもについていけない」という声がありました。
子どもとのコミュニケーションや、「ペアレンタルコントロール」を突破される問題に悩む方も。
とくにゲームは、保護者よりも子どものほうが、内容をよく知っています。
スマホについても、子どものほうが巧みに使いこなしているケースがあります。
子どもが好きなゲームを知ろうとしても、難しすぎて親はついていけない。コミュニケーション取ろうにも話をしてくれない。(ゆうさん)
いくら親がスマホに制限をかけても、どうにか制限を解除してしまい、親がついて行けない。(つくねさん)
子どものゲーム・スマホ使用、あなたの心配、不安、悩みの正体は?
今回のアンケートに寄せられた、子どものゲーム・スマホ使用の心配ごと。
共感できるもの、あるいはご自身の中に新たな発見はありましたか?
「自分だけじゃなかった」。
「言われてみればそうかも」。
「不登校オンライン」は、保護者のみなさんを「独り」にしないために、「思い」をシェアできる場を提供していきます。
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この特集では、児童精神科医からのアドバイスもご用意しています。
次回以降もご期待ください!