進級するつもりあんのか! 不登校だった俺と高校教師の攻防①

#不登校#行き渋り#進級#高校#高校教師

古川寛太さんの不登校のはじまりは、高校1年生の春。そこから、何人もの教師たちと向き合います。古川さんの耳に今も鮮明に残る、強烈な言葉たち。今回は、2人の数学教師の言葉とともに、自身の不登校時代を振り返ります。
連載「前略、トンネルの底から」第18回・写真は古川寛太さん)

著者

古川寛太

「落ちるところまで落ちたし、あとは上がるだけだろ」

高校1年の担任は数学の教師だった。

はじめて仮病を使って休んでしまったテストでは、「提出物を出していれば成績には大きく響かないよ」と俺を諭した。
大学進学などよく分からないが、とりあえず良い成績を残していれば問題ないと考えていた俺は、胸をなでおろす。

ぽつぽつと休みが目立ち、得意だったはずの勉学で全く成果が出せなかった夏。
学年で下から2番目だった期末テストの結果を見ながら、「まあもう落ちるところまで落ちたし、あとは上がるだけだろ」と彼は言った。

点だった休みが線に変わり始めた秋。俺はもう担任と目を合わせられなかった。
「これ以上休みが続くと、

【連載】前略、トンネルの底から
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