他人の目を恐れてた中学生の自分に28歳になった今伝えたいこと
#不登校#行き渋り
中学のとき、僕に立ちはだかった「壁」は、「自信の持てない自分自身」だった。まわりの人の反応を気にして、自分の気持ちに正直になれなかったのだ。今でもおぼえているのは体育の先生からの「もっと自分に自信を持ってほしい」という言葉だ。僕は運動が好きだったけれど、自分よりも運動神経のよい同級生たちを見ると、彼らと比べられるのが怖くて、わざとヘタなふりをしていた。それが先生には、ばれていたのかもしれない。通知表に「もっと自信を持って」と書かれたのだ。
その後も「自信を持てない自分」は中学生活のいたるところで僕を苦しめた。あるときは生徒会長選挙での立候補だ。生徒会の活動には興味があったので、会長でなくとも役員のメンバーには入りたいと思っていた。しかしみずから立候補する勇気が出ない。頭にふと、「どうせ内申書の評価をよくしたいから立候補するんだろ」と言う同級生の顔が浮かんでしまう。困っていると、担任が僕を推薦してくれた。だから友だちにも「先生に言われたから立候補する」と言うことができた。選挙に立候補できたのは、担任の推薦のおかげだった。
【連載】私がぶつかった中学校の壁
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