「不登校」ではなく「不来校」を問題にすべき説

連載「仮説なんですが…」vol.43

 「不登校」は何十年も前から、子どもの側に問題があるかのように捉えられてきた。統計調査やニュースでも、「不登校が最多を更新」というと、問題児が増えたように感じられる。私は小学校からの「不登校」で、自分の経験を何回も考えてきたけれど、やはりこの捉え方はおかしいと思う。

 社会が取り組むべきなのは、「不登校」ではなく「不来校」の問題だと思う。「登校しない子ども」に、問題があるとはかぎらない。自宅でいきいきとすごしている子もいれば、フリースクールで学習している子もいる。

義務教育とは

 文科省も、2016年に「不登校は問題行動ではない」と明言している。義務教育は、「大人が子どもに教育を受けさせる義務」のことで、「子どもが学校へ行く義務」ではない。ひとりの子どもの「不・登校」自体に問題はないはずだ。

【連載】仮説なんですが
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