「都会の人ごみがうらやましい」田舎で始まった僕の不登校
メイン画像:地元で写真を撮るみやもとたかひろさん
僕は岡山県の田舎で育ち、高校1年生のとき不登校になった。僕が住んでいたのは、家のまわりが畑や田んぼばかりで、車がないとコンビニにすら行けないような、ど田舎だった。そんな田舎で不登校になるって、本当にめんどくさい。
僕の田舎は、相手の苗字を聞くだけで、その人の三世代上のおじいちゃんの名前までわかってしまうような狭いコミュニティだった。僕の苗字「みやもと」を聞くと、地元の人たちは決まって言う。「みやもとくん? ひょっとして、お父さんは○○に勤めてる? おじいちゃんは昔、○○で仕事をしてたでしょ?」。
……当たっている。すべて当たっている。ほかにも、みやもと姓の世帯は何軒かあるのに、まちがわれたことがない。おそらく地元の人たちの頭のなかには、僕の家だけではなく、ほかのみやもと世帯の家族構成までもインプットされているのだろう。