「学校へ行きたいけど行けない」子どもの訴えを受けとめるコツ

連載「すまいる式 子どものわかり方」vol.38

 今回のテーマは「学校へ行きたいけど行けない」です。どの保護者の会に参加しても、かならずといってよいほど「子どもは『学校に行きたい』って言うんです。それなのに行けない。それを見ているのがツラくて……」と相談される方がいます。それほどよく話題になるテーマなのですが、いったいどう捉えたらいいのでしょうか。

 まず、そのような言葉を発するのは「学校へ行くことをとても大事だと考えている子」や、休むまで「毎日楽しく学校に通っていた(ように見える)子」が多いと思います。おそらく、休むまでの過程でかなりストレスがかかっていたはずです。子どもには、休むという選択肢はなかったのかもしれません。それでも休まざるをえなくなってしまったということは、充分に登校をがんばった結果として、文字どおり「行けない」のです。

休みはじめは限界

 そのような状況を、私は「休みはじめは『限界』だ」と考えています。ストレスが限界に達したから休んでいるのであって、明日から再び学校へ行けるような手立てを講じる段階ではないということです。親御さんがそのことを理解し、子どもが、家で心も身体も休めることができるかどうかは、とても大きなポイントだと思っています。

【連載】すまいる式 子どものわかり方
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