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英単語、何度も書いたのに忘れちゃう? 不登校のお子さんにオススメの最新学習法とは

#不登校#行き渋り#インターリーブ学習#サンドイッチ勉強法#ツァイガルニク効果#ポモドーロ・テクニック#自宅学習

自宅で勉強に取り組んでいる不登校のお子さんもたくさんいます。お子さんが、たとえ今はそうではなくても、いずれ勉強に取り組みたくなる時期がおとずれます。

でも、自宅でひとりで勉強していると、こんな悩みでつまずきがち。

「この英単語、昨日あんなに何回も紙に書いて覚えたのに、今日はまったく思い出せない……」
「嫌いな科目はいつも後回し。気づくと好きな科目ばっかり勉強している……」

今日はそんな悩みを解消できるかもしれない、話題の勉強法「インターリーブ学習」をご紹介します。

編集

不登校オンライン編集部

インターリーブ学習って何?

誰もがおなじみ「反復学習」は、同じことを何度もくり返し学習して覚える方法です。

例えば、英語であれば何度も同じ英単語を書いて覚えたり、数学であれば同じ方程式を使う問題を連続して解くという学習法です。

それに対して「インターリーブ学習」とは、関連性のあるものをランダムに混ぜて学習する方法です。

実はこの方法、音楽やスポーツの世界では広く使われています。

例えば、サッカー。
リフティングの練習だけをひたすら続けるのではなく、キックや走り込みを織り交ぜた練習を行うなど、より実戦で活かせる効率的な練習方法として取り入れられています。

インターリーブ学習のメリット

インターリーブ学習は、別名「サンドイッチ勉強法」とも呼ばれます。

食パンにレタスをハムやチーズと一緒に挟むと、レタスが苦手でも食べやすくなりますよね。同じように、インターリーブ学習で苦手な教科と得意な教科を交互に学ぶことで、苦手な教科の学習に取り組みやすくします

脳科学の観点からも、異なるトピックを交互に学ぶことで、脳が情報の違いや特徴をより鮮明に認識し、学習効果が高まるとされています。
(参考:The Benefits of Interleaved Practice

また、学習で一定の達成感が得られると、学習効果が低下することがあります。

インターリーブ学習は、この現象を防ぐのにも役立ちます。あえて不完全な状態で終わらせて次の学習に移ることで、先に行った学習の内容を記憶に残りやすくすることができるのです。これを心理学では「ツァイガルニク効果」と言います。

不登校の子どもは、通常の学校生活を送る子どもに比べて、学習のリズムを維持するのが難しいことがあります。

インターリーブ学習を取り入れて異なる科目を交互に学ぶことで、単調な学習が避けられ、集中力を維持しやすくなります

不登校の子ども向けインターリーブ学習の実践法


不登校の子どもがインターリーブ学習を効果的に活用するためには、その子に合った学習プランを作成することが大切です。

お子さんの興味や学習ニーズに応じて、適切な科目の組み合わせと学習時間を設定します。
例えば、国語と英語を交互に学ぶ、得意教科と苦手教科を交互に学ぶなどの方法が考えられます。

インターリーブ学習においては、ある程度の類似性・関連性を意識することで、より学習効果を得やすいと言われています。「国語と英語」「数学と物理」など、性質がやや近い科目や、同じ科目の中で違う単元の学習を行うとよいでしょう。

学習時間については、お子さんのペースで進めてもいいですが、タイマーを使って、集中力が持続する時間で区切るのもオススメです。これは「ポモドーロ・テクニック」と呼ばれる方法の応用です(本来のポモドーロ・テクニックでは、25分ごとに区切ります)。

動画サイトで「ポモドーロタイマー」と検索すると、一定の時間ごとに音楽が変わる動画が出てきます。音楽が変わるタイミングで、集中と細かい休憩を交互にくり返すことができます。

学習環境を変えることも効果的です。自宅だけでなく、図書館やカフェ、公園など、一日の間で学習場所を変えることで、常に新しい刺激を得られます。

インターリーブ学習のサポートとモチベーション管理

インターリーブ学習を続けるためには、モチベーションの維持が重要です。

お子さんが自分で学習計画を立てることをサポートし、学習の進み具合を確認する方法を教えるとよいでしょう。お子さんが毎日の学習記録をつけることで、自分の進捗を把握し、達成感を得ることができます。

もちろん、お子さんが学習に対して前向きな気持ちを持てるよう励まし、学習の成果を褒めることも効果的です。小さな成功体験を積み重ねることで、自信が育ち、学習意欲を維持することができます。

インターリーブ学習は、学習のモチベーションを高めるだけでなく、脳に適度な刺激を与えることで、学習効果を高める方法です。

長期的な記憶の定着率を向上させ、学習の負担を減らすために、多くの教育現場でも取り入れられています。

インターリーブ学習で、お子さんの学びがより充実することを願っています。


※不登校お子さんの学習を、保護者だけで対応する必要はありません。不登校のお子さんの学習や受験をサポートする団体などはたくさんあります。私たちキズキ共育塾(https://kizuki.or.jp/)もその1つです。ぜひ、お気軽にご相談ください!

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