「不登校を頭でなく心で理解してほしい」専門家が架空の家庭の話を通して伝えたいこと
#不登校#行き渋り
不登校を機に、鍵をかけて自室に閉じこもるようになり、家族との交流を絶っている少年。ある日、少年のもとに1人の女性が訪れる。少年がアルバイトを始め、通信制高校へ進学するまでを描いた小説を通じて、不登校を頭ではなく心で理解するために必読を1冊を紹介します(※画像は『繭の城』 蓑田雅之 著)。
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「親として不登校のわが子にどう向き合えばよいか」など、教育・不登校について2冊の本を出版している蓑田雅之さんが「不登校のことを、頭ではなく、心から理解していただきたいと願って書きました」と語る新刊をご紹介します。
本書は、架空の家庭で起こる出来事をテレビの再現ドラマのように仕立てた、いわば「小説」のように物語が進んでいきます。とはいえ、これまで不登校の子どもや親と数多く接してきた蓑田さんならではのリアリティゆえか、実在の不登校の家庭の話を読んでいるかのような錯覚をおぼえます。
本書の主人公であるニキアは16歳。中学2年生のゴールデンウィーク明けから不登校になりました。何人もの大人がニキアを学校へ連れ戻そうとした結果、ニキアは部屋に鍵をかけて閉じこもるようになり、家族との交流さえも絶つ生活を続けていました。そんなある日、カケコさんという女性がニキアのもとを訪れます。